せんせい通信:図や文字を書いて指導すれば、指導力向上! | プロ家庭教師の勉強の教え方を大公開・ガッツ家庭教師

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指導手帳を読んでいると先生たちのたくさんの工夫が目にとまります。ある先生は、小学生の生徒にメモリーツリーという手法を取り入れ、絵と文字をノートに書いて勉強するように指導しています。またある先生は、もっと指導を分かりやすくするために図などを書きながら説明するように心がけています。

このように書いて説明すると言うことは非常に大切なことです。誰でも書いて説明していると思いますが、書くということをもっと意識して指導をするとより効果的な指導ができるようになります。

例えば、自分の部屋の間取りについてその部屋を見たこともない友人に説明する場合、「言葉だけで説明する場合」と「言葉で説明しながら紙に図を描いて説明をする場合」では、どちらが相手に伝わると思いますか?考えるまでもなく、間取り図を使って説明した方がより的確に自分の部屋の説明できると思うと思います。

なぜこのようなことが起こるかというと、図や絵は言葉に比べて4倍の情報量を持っているためです。1分間に言葉だけで説明したら400文字分の情報量ですが、1分間に絵も交えて説明すると2,400文字分の情報量になります。このことからも、書いて説明する方が効果的と言うことができます。

言葉と図や絵で説明した方が、記憶にも残ります(図1参照)。5日後の記憶量は、言葉だけの場合では、10%弱ですが、言葉と図表を利用した場合では、60%強です。言葉だけの場合と言葉と図表を利用した場合との差はなんと6倍以上です。



このようにノートやコピー用紙に書きながら指導を進めることは大変効果的です。また、実際書いたものは、先生は持ち帰らずに、生徒の机に置いていきましょう。殴り書きで書いたものでも、生徒が一人で復習をしようとした場合、それは必ず生徒の助けになります。