せんせい通信:冬教科指導を通じて、考える力を養う | プロ家庭教師の勉強の教え方を大公開・ガッツ家庭教師

プロ家庭教師の勉強の教え方を大公開・ガッツ家庭教師

ガッツ家庭教師の先生たちと共に作る教育ブログ。多くの先生が現場で培った経験を元に執筆しています。現場主義だから、効果も高い。

私はよく生徒に「しっかり考えて。キミならできる」と声をかけます。問題自体を解くことよりも考えることの方が大事で、ただ単に解き方だけ覚えて良い点数を取ったとしても、それはその子の将来において役立つことはないと思っているから、このような声かけを行います。おそらく、先生方の多くがこのような想いを持って指導に当たっていると思います。では、なぜ私たちは生徒に考えてもらいたいと思うのでしょうか?それは、まず、考える力を鍛えると、生徒が問題を論理的に解けるようになるのはもちろん、自分自身のミスや欠点を直視しその原因を自分自身で論理的に突き詰め修正することができるようになるからです。また、これからの社会で必要とされる人は、指示待ち人間ではなくて、自分で物事を考え行動する人だと言うこと(就活を控えた学生の皆さんは身をもって感じていると思います)は間違いなく、そんな社会を渡っていける力を身につけて欲しいと願っているからです。

考える力を家庭教師の指導で養っていく時にまず大切なのは、「諦めさせないこと」です。考えさせようとすると、すぐに諦める子がいます。その状態にしないためには、生徒への声かけが大切になります。「大丈夫、キミならできる!」「みんなも難しいと思ってる」など色々な言葉をかけると、諦めずに頑張ろうという意志が沸いてきます。しかし、声をかけることで諦めずに考えていてくれたとしても、どのように考えればよいかが分からなければ、考え続けることはできません。そこで、考え方をこちらから丁寧に教えます。どのように解けば解けるのかの手順書を作成し、それを実践させ、どうしてそういう手順で取り組まなければならないのかの説明を加えていきます。手順書などを書いて、生徒の手元に残しておくことはすごく大切です。なぜなら、それがあれば一人でも考えることができるようになるからです。

また、考えさせる時には、ただ黙って考えさせるのではなく、手を動かすように伝えてください。手を動かし、ノートに図を書かせたり、情報を整理させたりすると、頭が整理されます。また、書くという行動をすると、脳の前頭前野が活発になります。前頭前野は、物事を考える機能を司る器官です。前頭前野が活発になれば、さらに深く考えることができるようになるでしょう。



アルバイト家庭教師・プロ家庭教師の指導法(教え方)を大公開・ガッツ家庭教師