お客さん側からの視点
今、とある経営の塾に通っています。そこでいつも言われているのが、「お客様の気持ちになれよ!」という言葉で す。「良いサービスというのは、お前が良いと思っているサービスではなくて、お客様に良いと思ってもらえるサービスのことや。はき違えるなよ!」とも言われます。今、私たちは、この言葉を改めて噛みしめながら、少しでもよいサービスを提供するため改善を図る日々を過ごしています。
さて、今回はこの「お客様(相手)の気持ち」という視点から、親子のコミュニケーションについて見ていきたいと思います。子どものテストの結果が悪かったり、全然勉強をしない様子を見ると、ついつい、「勉強しなさい!」って言ってしまう親御さんは多いと思います。もちろん中には、全くやっておらず言われて当然の子もいますが、中には自分なりにやっている子もいます。そんな子は「勉強しなさい!!」と言われるとどう感じているのでしょうか?「相手の気持ちになる」という視点で考えてみましょう。例えば、お子さんに「もっとおいしいご飯を作れ!」や「もっと稼げよ!やればできるはずなのに、なんでやらないんだよ!」と言われたら、どう感じますか?私だったら、大人気もなくぶっ飛ばしてしまうかもしれません・・・。もちろん、やる気なんて全然向上しませんし、料理を作ることをボイコットするかもしれません。このように相手の気持ちになろうとすると、「勉強しなさい!」と言われた子どもの気持ちも少し見えてきますね。
では、「勉強しなさい!」と言わずに放っておいた方が良いのか?と言われれば、答えはNOです。放っておくのではなく、タイミング良く声をかけてあげることが大切です。また、声をかけるときは、ネガティブなトークはやめましょう。例えば、「お前は何やってもダメ」のようなネガティブな言葉を浴びせられ続けると、お子さん自身もそのうち本当に「自分はダメ人間だ」と思うようになってしまいます。だから、必ずポジティブなトークになるように心がけて下さい。「頑張ったのに成績はいっこうに上がらないなあ」とは言わず、「今回は成績が上がらなかったけど、頑張りはすごかった。○○を注意したら、絶対に次は良くなるよ!」とポジティブな言葉で話してあげましょう。
自分の子どものことになると、どうしてもダメなところばかりに目が向いてしまうものです。これは恐らく親の習性です。だから、良いところを探すためには、良いところを探そうとする努力も必要ですし、それさえすれば必ずたくさん良いところが見つかります。それが、「ゴミを拾ってくれた」というような些細なことだとしても、そういうところを汲み取ってどんどん褒めるようにしてみて下さい。その方が、必ず良い方向に向かうと思います。