生徒と一緒に目標を立てようとすると、
「目標なんて作ったってムダじゃん!」
と言われたことがあります。実際、学校からもテスト前に目標を書くように指示され、指示通りにやったそうです。しかし、それがその時にうまくいかなかったため、このように決めつけているようでし た。しかし、本当にこの子が言うように目標を作ることはムダなことでしょうか?私たちは、目標を作ることは大切だと考えています。しかしながら、目標を達成することはあまり重要ではないと考えています。
一体どういうことなのかをヤンキースのイチロー選手を例にお話しします。彼は、小学校の卒業文集で、「一流のプロ野球選手になる」と大きな目標を書き、そして、現在ではプロ野球よりもレベルの高い大リーグで活躍しています。しかし、そんなイチロー選手ですが、高校時代は甲子園に出ても、甲子園で優勝したことはありません。また、プロ野球にもドラフト1位ではなく4位入団でした。イチロー選手でも、一つ一つの目標は達成できないことがありました。でも、形は変わっても努力は報われるということを知っていました。だから、努力を積み重ね、失敗もしながら、彼は大リーグで活躍するという大きな夢を実現させたのです。
目標は立てることが大切です。そして、もっと大切なことは目標を定めてそこに絶対にたどり着くのだと決意を固め、努力をすることです。この努力さえできていれば、目標が達成できなくてもくよくよする必要はありません。自分の努力を振り返り、反省し、それを次に生かしていけば、必ず目標達成に近づくことができるようになります。
決意を固めて努力をするためにもまずは目標を決めましょう。できれば、テスト2週間~3週間くらい前にテストの目標を立てるとよいでしょう。そして、どういう努力をするかを決め、毎日何をするかを予定表に落とし込みましょう。予定表は下記「予定表の作り方の極意」を参照して作ってみてください。
「予定表の作り方の極意」
1.予定はできる限り具体的に書く
「○ページ~○ページ」のようにどこをやるかを具体的に書きましょう
2.1週間のうち必ず1日は予定を何も入れない日を作る
予定は予定通りには行かないものです。何も予定を入れない日を1週間に 1日程度設けておくと、予定の調整がしやすくなります