定期テスト真っ最中ですねテストを受けると、一番気になるのはやっぱり点数だと思いますが、実は点数よりも大切なことは、定期テストをやりっぱなしにせずにきちんと見直しをすることです。
そこで、今回紹介する指導法は、「テストノートを作る」です。この指導法は、S先生から教えてもらいました。情報提供ありがとうございます
定期テストをやり直す(テストノートを作る)
1.本指導法のメリット
・生徒の実力がはっきりと分かります。自分の指導を通して何が理解されていなかったかを把握できるため、その後の指導方法を考えるときの参考になります。
・どうしてもテストは受けっぱなしになりがちです。一生懸命勉強した単元を最後に自分でノートにまとめて終えることで知識の定着がはかれます。また、次のテストへの目標をたてる際にとても有効な資料となります。
・ノートの左のページはテスト問題用紙そのものなので、オリジナルの問題集となります。中間・期末テストの内容は、実力テスト対策や復習したい場合すごく有効です。
2.必要なもの
ノート、のり、そして、テスト問題用紙のコピーだけです。テスト問題用紙の原紙はそのままの状態で残しておきたいので、必ずコピーをしましょう。コピーは等倍印刷でもOKですが、B5サイズのノートにコピーを貼り付けることになるのを意識して、縮尺を変更してください。
3.テストノートの作成方法
(1) テストの問題用紙コピーをノートに貼り付ける
ノートは見開きで使用し、左のページにテストのコピーを貼り、右のページに解答を書きます。左のページにテストを貼り付けるときには、余白を切り取るなどするときれいに貼り付けることができます。
(2) 右ページに答えを書く
原則、間違えた問題も合っていた問題も全てに取り組んでもらいます(とはいうものの、全部やらせようとするとやらない子もいると思うので、問題を絞ってあげることも必要ですし、また、明らかに一人でできないようであればテスト直しサポートプリント(別記事へ)
を作ってあげることも必要になります)。
この時、実際のテストで間違えたところを問題ページの番号に印(★印やマーカーを塗るなど)をつけさせると良いです。テストでの間違いが、その後で見直され解決できたのか、引き続き間違って理解しているのか等が把握できるので参考になります。
4.テストノートの導入方法
まず、テスト後にテストノートを作るように宿題を出します。はじめは生徒さんもやり方が分からないと思うので、上記のテストノートの作り方を丁寧に教えてあげましょう。特に注意して伝えて欲しいことは、
・左ページが問題用紙を貼るページで、右ページが解答とはっきり分離すること
・自分で答えを見ずに解き、採点すること
です。この2点はしっかり伝えてください。また、はじめは一緒に作成したり、実際に作ったノート(実践例)を見せるとより分かりやすいと思います。(※実践例のPDFファイルはこちら※ )
つぎに、生徒にノートを提出してもらったら、必ず解答ページに赤字でコメントを入れていきます。そして、最後のページにはテストの総評を書き込みます。例えば、「良かった点」・「悪かった点」・「今後のテストにつなげるためには何をすべきか」を書き込んであげると良いと思います。
また、テストノートはテストの答案が返却されたらすぐに行うのがベストです。これは、テストの時に解けなかったもどかしさなどを忘れていない状態で臨むためです。
以上が、S先生の指導法「テストノートを作る」でした。是非、皆さんも実践してみてください