チェックリストを作ろう!! | プロ家庭教師の勉強の教え方を大公開・ガッツ家庭教師

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ガッツ家庭教師の先生たちと共に作る教育ブログ。多くの先生が現場で培った経験を元に執筆しています。現場主義だから、効果も高い。

今回提出してもらったコーチングシートの中で、もっとも多かった生徒が改善すべき点(悩み)は、


「計算ミスが多い」

「ケアレスミスが多い」


でした。この悩みは、常連で、これまでも何度かせんせい通信で取り上げてきてはいますが、この悩みを解決していくことは非常に大切なので、改めて取り上げてみようと思います。

◆ケアレスミスを軽視してはいけない
さて、まず計算ミスやケアレスミスに出会って一番やってはいけないのが、


「次からは気をつけようね」


で終わらせること。その一言で直るのであれば問題はないのですが、実際に悩みになっているのだから、そんな甘っちょろい一言で直るわけがないです。

先生:「今度から見直しをしようね。」
生徒:「はい。わかりました。」

という会話もNGです。「今度から見直ししようね」の一言を言っただけでは、生徒は見直しの仕方そのものを理解できていないし、「見直しをしよう!」という気持ちも沸いてこないです。


結局この悩みは解決せず、同じことを生徒に言い続けるという無限ループにハマります。だから、ケアレスミスを軽視せず、それと真剣に向かい合おうという心構えが、まず大切ということになります。

◆生徒専用のチェックリストを作って、必ず確認させよう
子育て・教育のひと工夫・ガッツ家庭教師

では、チェックリストを作ってみましょう。

まず、「どのようにすればそのミスが解決するか?」を考えて、リストアップしていきます。この時、是非生徒も巻き込んで一緒に考えてみてください。一緒に解決策を考えると生徒にも主体性が生まれ、やる気が引き出されます。
書き出してみると、「とにかく練習」とか「ミスのない計算方法を教える」、「計算に慣れる」というような項目が出てくることがよくあります。こういう項目は今ひとつあせるです。


なぜなら、上記リストの3つ目にもあるように具体的な行動を促すものになっていないからです。「とにかく練習」や「計算になれる」は全く具体的ではないですし、「ミスのない計算方法を教える」というのは、もう少し具体的な計算方法を明示すべきです。もし、その時点で具体策が思いつかないのであれば、調べて教えてあげてください。



◆チェックリストは具体的な行動を起こせる内容にする
そして、チェックリストを作成します。次のリストは、今回のコーチングシートの内容をふまえて作ったものです。
子育て・教育のひと工夫・ガッツ家庭教師
このくらい具体的だとしっかりと行動に移せそうですが、もう一つ忘れてはいけないのが、いつチェックリストを活用するかを決めておくことです。せっかくチェックリストを作っても、「いつも十分注意しよう!」というような曖昧なタイミングしか決まっていない場合は、だいたいそのうちチェックリストは使わなくなります。それでは、せっかく作ったものも何の役にも立ちません。なので、いつこのチェックリストを活用するかを決めておくことも大切なのです。


タイミングは、「1問ごとにリストを確認する」でも「5問ごとにリストを確認する」でもOKです。
毎回チェックリストを確認するのは結構億劫だと感じるかも知れませんが、計算ミスがなくなるまではやるしかないです。途中でやめてしまうと、同じ悩みに悩まされ続ることになります。そして、チェックリストに取り組み続けて、ミスが改善したら、チェックリストを確認する回数は減らしていってもOKです。また、項目を減らしたり、改善したりしながら、工夫を絶えず加えていくとどんどんよくなっていきます。