北陸新幹線で帰る途中の雪山の景色は金子みすゞの詩がぴったりです

 

 

 

金子みすゞ

積もった雪

上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。

下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。

中の雪
さみしかろな。
空も地面じべたもみえないで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金子みすゞ

淡雪

雪がふる、
雪がふる。

落ちては消えて
どろどろな、
ぬかるみになりに
雪がふる。

兄から、姉から、
おととにいもと、
あとから、あとから
雪がふる。

おもしろそうに
舞いながら、
ぬかるみになりに
雪がふる。

 

 

 

 

 

 

 

 

金子みすゞ

雪に

海にふる雪は、海になる。
街にふる雪は、泥になる。
山にふる雪は、雪でいる。

空にまだいる雪、
どォれがお好き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日もご覧いただきありがとうございました。

次回もお楽しみください。