龍巻地獄
別府市指定天然記念物の「間欠泉」、間欠泉は一定の間隔で熱湯と喚気を噴出する。
世界の間欠泉の中でも休止時間の短いことにおいては注目をあびている。
休止時間 約30分~40分
噴出時間 約6分~10分
一日噴出量 600kl
温度 105℃
泉質 含食塩酸性泉
間欠泉の周期的な噴出構造は地下の水圧と沸騰温度との微妙な関係によって起きると考えられている。
地下の深いところから高熱度の熱水(150℃)が上昇してきて空洞に集まり、地表に向かって上昇し、地下
と表面下の温度水を地表に排泄する。 空洞の温度が高くなり地表と空洞の間の水圧に対し、沸騰温度
以上に高くなれば気化現象を起こし上部の温熱水を地表に排出し沸騰は爆発的に旺盛となる。
墳騰の継続により空洞の熱水は減少し空洞の圧力が下がり噴出は終わる。
龍巻地獄の入口には信号機があり、赤が点灯している時は吹上10分前の合図で丁度いい時間である。
赤がついていないときは、30分~40分待たなければならない。 入る前に分かるようになっている。
今年の夏は雨が多かったため、周期は早くなるようで、梅雨の時期は周期は20分くらいに早まるそうだ。
血の池地獄
血の池地獄の由来
大日本続蔵経に《仏説大蔵正経血盆経》と題して収められている全420余字からなる小経で、血の穢れゆ
えに地獄へ堕ちた女人を救世せんがための経典である。中国では明・清の時代にかなり流布していたも
ので、仏教、道教、ある特定結社のものなどが存在していて内容も多少異なってはいるが、いずれも血に
関わる罪を犯したものは血の池地獄に堕ちると説かれているのに対して、日本の《血盆経》には産や月
水の血で地神、水神などを穢した女性のみが、この地獄に堕ちるとされている。古来、日本には血を忌む
思想が存在し、これに仏教の女性不浄観が習合して、女は血を流す存在であるがゆえに不浄だと説かれ
ることとなった。
煮えたぎる粘土は、噴気までが赤色。豊後風土記に「赤湯泉」と記された日本最古の天然地獄。ここから産出する赤い粘土で、皮膚病に効く 血の池軟膏が作られている。 泉温 78℃
血の池地獄は何度も爆発を起こし、周囲の山に被害をもたらしていた。(明治8年、13年、21年、27年、33年、44年、大正元年、昭和元年、および2年)爆発を防ぐため、池の撹拌作業をはじめてからは爆発は起こっていないという。
血の池地獄の鉱泥を主たる薬効成分とし、泥の成分である硫化マグネシウムが、慢性皮膚病に効能がある。 しもやけ、やけど、ひび、あかぎれなどに効果的らしい。
血の池地獄で売っている赤い軟膏は明治時代から貝殻に詰めて売っていた。 軍人さんは傷薬として代用していた。 写真はこの軟膏を買いに来た軍人さんです。
日によって赤さが違う血の池地獄は、今も不気味な雰囲気は変わらないようだ。
本日もご覧いただきありがとうございました。
次回もお楽しみください。