谷崎潤一郎が絶対好きそうですよね、源氏物語の世界って。
千年の時を超えても、
色褪せないモダニズムと古典の融合。
豪華絢爛、そして妖しい男と女の愛憎物語。
文章はゴージャス、でも読みづらい(笑)。
妖しい谷崎源氏をもうちょっと期待したけど、
当時としては原文からどはずれるワケにもいかないから仕方ないです。
しかし、さすが谷崎潤一郎。
原文から飛躍せずに、流麗な文章で源氏物語の美と重みを十分に表現してくれました。源氏物語の翻訳本の中では、一番原典に忠実なのではないかしら。
もうちょっとハメを外して遊んだ谷崎源氏を読みたかったけれど、当時の制約の中では、学者ではなく作家が源氏物語に手をつけたというだけで、センセーショナルだったに違いない。
初めての方には読みづらいかもしれないけれど、
本物の源氏物語の雰囲気を味わおうとしたい方にはお薦めの訳本。
谷崎源氏が出たのなら、
江戸川乱歩 とか太宰治 なんかにも書いて欲しかったな。
あ、三島由紀夫 も面白いかも。
著者: 紫式部, 谷崎 潤一郎
タイトル: 潤一郎訳源氏物語 巻1 (1)
画像提供:ぐた家の別荘


