「南の島のビーチで読む本」というテーマで、ぐた夫が選んだ、レイ・ブラッドベリの「二人がここにいる不思議」 に対して、あたくしが選んだのは夢枕獏の「奇譚草子」まったく予備知識もなくお互いに持ってきた本だけど、偶然にも東西で似たような作風の作家と作品を選んでいました!
ねねね?凄い!?この超能力♪ この夫婦愛♪(笑)
夢枕獏は、「陰陽師」以外に読んだことがなかった。
どちらかというと、未知の作家をペンネームや外見で判断することが多いあたくしは、夢枕獏などという胡乱な名前のイメージで読まず嫌いだった。(笑)
以前にも書いたけど、荒俣宏、高橋克彦、夢枕獏の区別がつかなかったせいもある。(汗)
でもまあ、だんだん見分けがつくようになってきたよ。
何故ならば、最近はあたくしのお抱え眼科医にそっくりなんだもん。(爆)
で、手に取ったのは、「奇譚草子」
「陰陽師」でもおなじみだったけど、講談社文庫では、村上豊の装画となっていて、これも大きな魅力のひとつ♪
内容は、夢枕獏が見聞きして集めた奇奇怪怪な話しを集めた掌編小説。
幽霊や心霊的な恐い話しは腐るほどあるけど、この本の魅力はやっぱり夢枕獏の優しい誠実な語り口。
こういう怪談などは、ついつい、「こういう恐い話がありますよ」という感じの説明文か、いかにも恐さを誘うような書き方で済んでしまうのだけど、夢枕獏の作品は、読んでいると作者と同じ視点にさせられる。
どこにでもあるような、平凡な怪談話も、書き方によっては非常に恐くなるんだ!
と妙に感心してしまった。
それも、背筋が凍るような恐さなのではなくて、じんわり効いてくる毒のように、ぞわわとくる恐さである。
まさに語り口の良さに他ならない。
淡々とぼそぼそと、まるで身近に話し込んでいるみたいに語られる話は、ホラーでもなくミステリでもなく怪談でもなく怪奇現象でもなく、奇譚草子とは云い得て妙である。
SF作家というと、男の世界というイメージがあって、なんとなく入り込みにくいんだけど、SF作家って、実はとってもナイーブで心優しく穏やかな人が多いのではないかと思う。
さてさて、内容はというと、どれもこれも面白い。
ネタバレにならないように、でも読む気をそそるように上手に書評なんて書けもしないし、書く気もないんだけど(笑)、気に入った話のタイトルだけを挙げておくので、チャンスがあったらいつかどこかで立ち読みでもなさいませ。(をい!)
二ねん三くみの夜のブランコの話
「せんせい、もっとブランコこいで」というセリフが心底恐い!
シジミ成仏の話
これはホラーというよりも、じんわり心に沁みる話。
おくりもの
最後のオチが素晴らしい。
☆☆☆☆
- 夢枕 獏
- 奇譚草子











