久々に、第一線で活躍している忙しい男の文章を読んだ気がする。
あたくしのように、うだうだした言い回しとか、修辞句とか一切なしに、ズバズバと伝えたいことのみを、たたみ込むように書いていくさまは、いっそ気持ちがいい。(忙しいんだなあ、この人。と同情する^^;)
さすが書くことのプロである。
あたくしは本を読むときに、余計な先入観を持ちたくないので、出版時の状況とか書評とかは一切見ないで、読み始めることが多い。
書評という形式としては、柳田邦男の「人間の事実」に似ているんだけど、ジャンルはバラバラでも、そこはそれ、立花隆の方が、読ませ方を知っている^^;
短刀直入に、本の内容や情報を述べながら、かつ自分の意見もさらりと書き、読者がぜひ読みたくなるようにまとめる。というのは、並大抵の才能では出来ない。
いいないいな。あたくしもこんな風に書けたらな~♪
なんて思ったけど、もしそんなことが出来たら、とっくに作家になってますってば!(爆)
未読記事で書いた、目次にある一つのサブジェクトにある3つのテーマには、何の関連性もなく、ひとつひとつ独立した読書感想だったけれど、そんなことには関係なく、本当に面白く楽しく読めた。
まるで、興味がない本でも、立花氏の書評を読んでいると、どうしても読みたくなってくる。(笑)
というわけで、大絶賛のこの本だけど、難点は、挙げられている本がとても高価な本が多かったこと。ちょっとそこらへんの本屋さんでは入手困難なものがほとんどだけど、本好きとしては、書評を読むだけでも愉しめたりする。(笑)
というわけで、あたくしが読みたくなった本は。。。
あまりにも多すぎるので、次回リストしようと思います。
大量読書術・速読術については、巻頭で延べている。
こちらのほうは、東大出身者特有の、冗漫ではないんだけど、頭が良すぎてしつこい記述。(笑)
興味のある方は、各自てめえで立ち読みするようにね。(笑)
(21ー36ページくらいを読めば充分でしょう^^;)
最後に立花隆の忠告をひとつ。
<本に書いてあるからといって、何でもすぐに信用するな。自分で手にとって、自分で確かめるまで、人のいうことは信じるな。この本も含めて。>
はいっ、わかりました!
だからね、信用しちゃだめだってば。あたくしの読書感情文も。(笑)