いくら魔法使いサリーでも国政選挙の候補者の促成栽培は無理 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

磨けば光る人がそれなりにいるとは思うが、1回や2回の面接や簡単な試験ぐらいでは、選挙の経験がまったくない人を国政選挙に担ぎ出すような無謀なことは止めた方がいい。
ご本人にとってもご家族の皆さんにとっても、さらには支援してくださる方々にとっても、決していいことはない。

選挙に出たことがない人は、今回は候補者の支援に回って選挙の実際について学ぶくらいで丁度いい。
今月の16日に輝照塾が開講したばかりだから、輝照塾の塾生の方々は今回の衆議院選挙には不向きな方々が大半だと思っていた方がいい。

小池さんの希望の塾に入って、都議選対策講座を受けてきた人はそれなりに選挙のことが分かるようになっているだろうが、今回の都議会議員選挙でどこの候補者陣営にも入らず、ただ選挙戦を遠くから見てきただけの人もお止めになった方がいい。
1年間懸命に研鑽を続けてきた人であれば、急拵えでもそれなりに選挙を戦えるだろうが、それでも有能なスタッフを抱えていることが選挙に出る必須条件であり、多分大方の人には無理な話である。

皆さんが君子かどうか知らないが、まあ、君子、危うきに近づかず、という俚諺は概ね正しい。

安倍総理の今回の臨時国会冒頭解散戦略は何らの大義もなくおよそ正当化し得ないが、自民党は多分そこそこの成果を収めるはずだ。

安倍総理が、王道ではなく覇道を歩むことにしてしまったのは、元自民党の衆議院議員としてつくづく残念に思うが、しかし今の憲法慣行では総理の解散権の発動を有効に阻止する方策はない。
政治に挑戦する志を抱いておられる方は、2年あるいは4年後を目指してしっかり自己研鑽に努められることである。

そういう方々には、色々な政治塾があるだろうが、案外早川学校が役に立つかも知れない。

今回の衆議院選挙では、どうやらお二人の方が国政選挙への挑戦権を獲得出来そうである。

政党は違っても、とにかく国政選挙に名乗りを上げることが出来るようになったのはいい。

小池さんは、ある種の魔法が使える人だが、しかし、それでも一朝一夕には国政の候補者を作ることは出来ない。

まもなく立ち上がる小池新党というか若狭新党は、今回の衆議院選挙では、ちょっと賞味期限が切れかかった人や、あちこちの政党を渡り歩いてきた人なども候補者として擁立せざるを得ないだろうが、覇道の王者に対抗していくためには、それなりに戦えそうな人をあちらこちらから集めてくるしかないだろう。

色々罵詈雑言を浴びせられるだろうが、ここは割り切っておかれた方がいいだろう。

ここまで来たら、やるっきゃない。