小池さんは都議選に何人擁立するのか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

昨日開催された第3回目の希望の塾には3900人以上の塾生が集まったと言うのだから、小池さんの周りにはまだまだ若い人たちが集まってくるのだと思う。

ああ、大したことはないな、とか、期待外れだな、と思う人が増えれば、どうしても参加者は減っていくものである。
当初2900人程度だったのが4000人に近くまで増えたというのは、少なくとも政治に対して強い関心を持っておられる若い方々にとって小池さんにそれだけの魅力がある証拠。
希望の塾に参加するにはそれなりの対価を支払う必要があるそうだから、それなりの対価を支払った人はそれなりの見返りを求めるはずであり、少なくともこれまでの希望の塾にはそれなりの見返りがあったということだろう。

希望の塾からの退会者が続出している、などというニュースを聞かないで済んだことはよかった。
この調子でガンバレ、ガンバレ、というところだ。

昨日の希望の塾は高輪のプリンスホテルの大ホールで開催されたが、例年自民党の党大会がここで開催されていたので私もよく知っている会場である。
ああいう広い会場で著名人の講演を聞いても大した感動を得られないのだが、しかし参加された方がフェイスブックに投稿されている写真などを見ると、ほとんどの聴講者が真剣に講演に聞き入っている様子が窺えた。
参加された方々の生の声が聞けないのが残念だが、それでも参加された方々が概ね満足されているようでよかった。

希望の塾の裏方を引き受けて希望の塾の起ち上げや塾の円滑な運営のために懸命に走り回っておられた方々に心からお疲れ様、と申し上げたい。

小池さんが、塾後の記者会見で来年の都議会議員選挙に候補者を擁立していくことを正式に表明した。
既定路線で、関係者の皆さんは当然のことと受け止められているだろうが、小池さんが都議会議員選挙の候補者擁立を表明したのは、昨日が初めてのはずである。

小池さんの特徴の一つは、言ったことは必ずやる、ということだ。

マスコミの方々はあれこれ憶測をしてご本人が言わないことまであれやこれや書き立てるが、小池さんは、やることはやる、とハッキリ断言するが、まだやるかやらないか決めていないことや、いつやるか分からないことは中途半端に言わない主義のようである。

言う時には、ある程度の準備が出来ていることを確認してから言うのだから、間違いなく小池さんは来年の都議会議員選挙に自分の仲間だと思う候補者を擁立する。

自民党東京都連の会長である下村さんは、小池さんが政治塾を開催するという話を聞いた時に既に小池さんは都議会議員選挙に候補者を擁立するのだな、と覚悟したようだから、まあ、誰にとってもこれまでのことは自然な流れだと言っていいだろう。

多分、7人の侍の除名処分も小池さんの想定の中に入っていたのだと思う。

7人の侍は、除名されることで自分たちの存在感をさらに高めることが出来たし、行動の自由を確保することが出来た。
少なくとも、小池さんには何のマイナスもない。
7人の侍の中から都議会議員選挙の候補者を擁立しても何の問題もない、ということになる。

小池さんを応援される方々にとっては、メデタシ、メデタシというところか。

さて、問題はこれからである。
それでは、小池さんは何人の候補者を擁立するのか。何人の候補者を擁立できるのか。

維新のように後から色々取り沙汰されるような候補者を擁立したのでは、小池さんには眼力がないことになってしまう。
まあ、4000人近くもの塾生がいれば、それなりの人材がいるはずだが、いざ選挙に担ぎ出すということになると帯に短し、襷に長し、ということになりかねない。

人物を選ぶ、というのは誰にしても難しい仕事である。
何としてもいい人を選んで欲しいものだ。
無理して数を揃えようとすると、首を傾げるような人を選んでしまうこともあるから、数には拘泥されないことだ。

それ相応の候補者が揃ったら、その段階でそれぞれの候補者が選挙を戦いやすいような体制を整えればいい。
政党としての形を整えた方が何かにつけて便利だということになれば、その段階で政党を作ればいい。

年内に政党を作るべし、と煽っておられる方がおられるが、私の見るところ現段階ではそこまでの必要性は認められない。
ご参考までに。