比例の一位は、国政の場でどうしても活躍して欲しい人に譲るべき | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

蓮舫さんの衆議院への転出を進める声が未だに民進党の中にある、ということを聞いて驚いている。

満身創痍状態の蓮舫さんでも選挙には強い、民進党の中には蓮舫さんを超える選挙の顔、選挙のスターがいない、と白状しているようなものだと思うが、まあ止めた方がいい。

蓮舫さんはどんなにズタズタになってもやはりスターであり、どんなにボロボロになってもしっかり生き残るだろうとは思うが、絶対に総理の座を狙うようなポジションには就けない。

参議院議員が党首になっても差し支えないのは、社民党や現在の民進党で、何回選挙を繰り返しても政権を担当出来るほどの議席を獲得出来る状況にはならない。
かつて政権担当準備完了などと標榜していた人たちがいたが、実際には政権担当能力が備わっていなかった、ということは大半の国民が知っていることだから、今の段階では党首の座に参議院議員が就こうが衆議院議員が就こうが、はたまた国会議員でない人が就こうがそう大した問題ではない。

蓮舫さんは、無理に衆議院への転出を考える必要はない。
蓮舫さんが衆議院選挙の小選挙区に立候補しても当選するかどうか分からない厳しい状況だということをよくよく考えておかれることだ。

今は、民進党の候補者は浮動票だけで当選できるような状況ではない。
アゲインストの風が吹いているかどうかは分からないが、まあ秋風が吹いているくらいだということは覚悟しておいた方がいい。

民進党の執行部の人が、蓮舫さんを比例区の一位にして衆議院選挙に転出させようと考えているようだ、という報道に接したが、まあ何と愚かなことを考えるものだ、と呆れている。
それほどまでして蓮舫さんの人気にあやかりたいのだろうか、と思うが、比例区の一位は小選挙区では通りそうにもないが国政の現場でどうしても活躍してもらいたい人のために特に空けておくべき特等席である。
既に参議院議員として活躍している特定の国会議員のための席などではない。

まあ、こういう愚策は必ず内部から反対が出て潰れるだろうと思っているが、どうも民進党の執行部の皆さんは焼きが回っているようだ。
大丈夫かしら。