勝った負けたと騒ぐじゃないぜ・・・ | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

自民党都連や区長会のみならず民進党の中からも増田寛也さんを都知事に推す声が上がっているのだから、増田さんも悪い気はしないはずだ。
超党派で推してくれるのなら、スカイツリーから飛び降りる覚悟でやってみるか、という気になってもおかしくない。
男冥利に尽きる、くらいの気持ちになるのが、普通の人だ。

もっとも、だからと言って、先に名乗りを上げた女性を蹴飛ばして自分が都知事になろうとしてしまうと、女性を敵に回してしまう虞があるから、先に名乗りを上げた女性がどうするかよくよく情勢を見極めてから決断されることだ。

世論が地方行政の実務に長けた人格、識見とも豊かな人を求めていることは確かだ。
舛添さんでもうこりごりだ、という気持ちが都民の間に蔓延していることは事実である。
しかし、女性を蹴飛ばしたりすると蹴飛ばされた女性の方に同情が集まるかも知れないから、どんなことがあっても女性に暴力を振るってはならない。

一番いいのは、女性に協力してその女性の足らざるところを補ってあげることだ。

これから先、いつ、どこで何が起きるか分からない時代になった。
2020年東京オリンピックを控えて、東京都はとても一人の知事では賄い切れないような大きな課題を背負っている。

小池さんと増田さんを競い合わせて東京選出の国会議員や都議会議員を真っ二つに引き裂くようなことは考えない方がいい。

多分、東京都連の会長の石原さんも最後は腹を括るはずである。
勿論、官邸もそうだろう。

今、東京都知事の候補を巡って内部で相争うような状況を作るべきではない、というのは、普通の人なら誰でも思い付くような簡単なことである。

ただ、その方法を思い付かないだけ。
どうしたらいいのか、解決策を見付けられないだけ。

考えあぐねておられる方々の参考までに愚見を披露しておく。

増田さんは、あえて都知事に立候補することなく、行政経験が足りない新しい都知事にご自分の豊富な地方行政経験を貸してあげればいいということだ。

県知事経験や総務大臣経験がちょっと邪魔になるかも知れないが、今は総理大臣経験者が財務大臣を引き受けたり、厚生労働大臣経験者が厚生労働副大臣を引き受ける時代である。
増田さんは副知事や東京都の特別顧問になって女性の都知事を支えて上げるのがいい。
東京都の行政の実務は全部増田さんが仕切る、あるいは都知事に何らかの問題が発生した時は増田さんが後を引き受ける、という関係でもいい。

実質的に東京都には二人の都知事がいるんですね、と言われてもいいのだと思う。
それぞれの方が、最も自分が輝くような役割を引き受ければいい。

それが出来れば、みんなが丸く収まる。