今の私たちはポツダム宣言とどう向き合うのがいいのか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

多分安倍総理の答弁が正解だったのではないか、と考えている。

答え難い質問には中途半端に答えない方がいい。
党首討論の場なので事前に準備できていないからといって、まったく答えないわけにはいかない。

言質を取られないようにしながら難しい質問をどう凌ぐか、という技術の問題になる。

ポツダム宣言を受諾したのは戦前の大日本帝国だから、今の私たちには与り知らない話だ、などという答えは絶対に出来ないだろう。

それでは、日本が受諾したのは、あくまで戦争を止めて、敗戦国となることを認めるという大筋のことだけだ、という答えはどうだろうか。

今の日本人の立場で無条件にポツダム宣言のすべての条項を肯定する気にはなかなかなれない。

ポツダム体制を無条件に肯定するのは共産党の方々ぐらいなもので、普通の人は連合国の人たちはそう思っていただろうが、日本には日本の考え方があり、連合国の人たちと同じ考えになれと言ってもそう簡単にはなれない。
戦争に負けたということは受け容れ、戦争を止める条件にも同意するが、それ以上のことについては意見を述べることは差し控えたい、ぐらいの気持ちになるのではないか。

それにしても共産党の人は実にポイントを突いた質問をする。

つい本音を言いたくなるような際どい質問である。
引っ掛け質問としては、実によく出来ている。

安倍総理はその引っ掛けにはまともに引っ掛からなかったのだから、案外周到だったということになるのではないか。