これは、取材側に非がある。上西議員は初心に帰り、誠実に職務に専念するのがいい | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

テレビ局の突撃取材は、実に失礼極まりない。

とにかく絵になるような映像を撮るために、あることないこと取り混ぜて、様々な挑発をする。
どうやら東京でも関西でも同じようだ。
視聴率が取れればいいぐらいな感覚でいるのだろう。

私が法務大臣政務官の時のテレビ局の取材もずいぶん酷かった。
大勢の取材陣のいるところで正式な合同記者会見をしたのだから、個別のテレビ局の取材は受けるべきではないだろう、と思って、取材陣のたむろしているところを避けて普段利用する永田町の駅には行かないで東京駅に向かったら、車を降りたところでカメラに追いかけられた。

複数のカメラマンが手分けして張っていたいたようだ。
バイクまで数台用意していたようだから、何としても私の映像を撮りたかったようだ。

車から降りたところにカメラが追ってくる。
取材お断りの意思表示のために終始無言でいたら、私の姿を後ろから映し出す。

私が如何にも逃げているような絵を作りたかっただけである。
案の定、私が取材陣から逃げているように見えるようなシーンに編集して放映した。

辞めるの止めた政務官。
取材陣から逃げる政務官。

よほどニュースになるような材料がなかったのだろうが、そのテレビ局はどうやら何度もその映像を使ってあることないことの誹謗中傷を繰り返したようだ。

実に怪しからん。

そう、思っていたら、その数日後に北海道の中川昭一財務・金融担当大臣のG7での酩酊記者会見のニュースが飛び込んで私の辞めるの止めた騒動はあっという間にマスコミの関心事から外れることになった。

もともと何のニュースバリューもなかったことなのだが、マスコミとしては何とか麻生総理の足を引っ張る材料を探していた時期だったので、麻生内閣の法務大臣政務官が造反した、というニュースに仕立て上げたかったのだろうと思う。

ニュースは大体こんなものだ。
テレビで報道しているからと言って、それが真実だとも言えないし、それだけのニュースバリューがあることだとも言えない。

テレビ局は、自分たちの思惑通りの絵を作り、放映するということだ。

維新の党の上西小百合という衆議院議員が何だかマスコミの餌食になってしまったようだが、よくよく本人の釈明を聞くとそう大騒ぎをするような問題ではなかったことが明らかとなった。

上西さんは、今回の件で衆議院議員を辞める必要はない。
次の選挙で公認される可能性は殆どなくなっただろうが、今、衆議院議員を辞めなければならない理由はない。

まあ、維新の橋下氏は少々早とちりで、先走り気味なところがあるが、上西さんに辞めた方がいい、などと言ってしまったのは完全な失言である。
橋下氏は、私と同様、おっちょこちょいで直感型の人間だから、時々こういう間違いを犯す。

上西さんは、衆議院議員としてこれからも誠実に自分の職務に精励することだ。
次の目がなくなっても、失望することはない。
ガンバレ、ガンバレ。

エールを送っておく。
もっとも、これがエールに聞こえるかどうかは問題であるが。

参考:私の印象に残ったブロゴス記事の抜粋

「体調不良を理由に3月13日の衆議院本会議を欠席し、その間知人男性と旅行に行ったと報じられていた、維新の党の上西小百合衆議院議員が3日夜会見を行い、一連の疑惑を否定するとともに、報道のあり方にも疑問を投げかけた。

「公開ヒアリングのような形で皆さんからガンガン質問を頂く」として同席した橋下徹大阪市長・維新の党最高顧問は、上西氏の3月12日の行動、13日に大阪に帰った判断、15日に療養をせず仕事をしていたことなどを不適切とし、「まったくのアウト」「議員としてありえない」「辞めるべきだと思っている」と厳しく批判しながらも、事実関係が未だはっきりしない点があること、事実と報道の印象が違うとし、執行部と協議の上、4日の昼までに結論を出したいとした。また、自らにも管理不行き届き、責任もあるとしたほか、初動で会見を開かずFAXで済ませようとしたこと、上西議員個人の判断でFacebookで釈明をしたことも、問題があったとした。

一方で、維新と敵対する陣営でのインターン経験のある人物が関西テレビの取材スタッフに含まれていることを指摘する場面も見られた。」