正確には何文字になるのか分からないが、とにかく長そうだ。
このセリフを完璧に覚えて、しかもこのセリフに相応しい演技ができるか。
絶対に無理だとは言わないが、かなり難しそうだ。
その難しいことに小学5年生から中学生の子どもたちが挑戦している。
今月の28日(土)午後2時に北区の北とぴあ さくらホール(北区王子1-11-1、王子駅北口歩2分)で開催される第13回北区内田康夫ミステリー文学賞授賞式で行われる演劇「友情が見つからない」に出演する子どもたちである。
「友情が見つからない」は、昨年度の内田康夫ミステリー文学賞の大賞受賞作品を舞台化した演劇で、私たちが立ち上げたビヨンドXプロジェクトの事務局長をしている千葉さん(深寅芥)の脚本・演出にかかるものだ。
子どもたちが、今、懸命に稽古に励んでいる。
要町の事務所がそのための熱い稽古場になっている。
ありがたいことである。
発声の練習から始まり、段々にセリフを覚えていった。
大の大人でも難しそうなことを小さな子どもたちがどんどんクリアーしていく。
見事なものである。
これだけ長いセリフを覚え、しかも演技できるようになっているのだから、大抵のことは自分の力で突破できるようになるはずだ。
子どもたちの顔が輝いている。
これが、教育か。
人を育てるというのは、こういうことか。
短期間に驚くほどの成長を遂げている子どもたちを見て、人を教育するということの大切さを改めて痛感している。
内田康夫という作家は実に素晴らしい賞を作ったものである。
内田康夫の名前をご存じなくても浅見光彦という名前を聞いた方は多いのではないか。
内田康夫さんは、浅見光彦シリーズの作者である。
1週間後に迫った舞台が楽しみである。