機を見るに敏な人は、自分が今何をなすべきか、何ができるか、ということを覚るのが早い。
維新の橋下氏と松井氏が、それぞれに党の共同代表と幹事長の職を辞めることにしたようだ。
なるほどそういう選択もあったのか、と感心している。
自分が国会議員という立場にいないで国会議員にあれこれ注文を付けるというのは、やはり不自然だ。
国会議員が唯々諾々と国会議員でない人の言うとおりに動くとしたら、まるでロボットか操り人形のように映る。
このままの状態が続くといつかは造反されるだろうと心配していたが、国会が始まる前に先手を打って代表や幹事長の職を返上することを決めたのはさすがである。
こういう風に緩急自在に動けるのがいい。
その時が来たら、動く。
その時が来なければ、そっとしておく。
フリーハンドを握っているというのがいい。
２年後、３年後に動き出せばいいことだから、今は国会という舞台に乗っている人たちで一生懸命やってもらえばいい、という見切りの付け方がいい。
別に、お手並み拝見、と言って冷たく切り離したようではないようだから、様々な可能性がある。
多分、江田氏や松野氏は動きやすくなるだろう。
それでいい、と橋下氏や松井氏が言っているように見えるから、江田氏や松野氏は思いっ切り手足を拡げることだ。
面白いことになってきたな。
私は、そう一人ほくそえんでいる。