本当に防げなかったのか御嶽山の噴火による登山者の痛ましい死傷事故 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

噴煙が上がっている火山を探訪する勇気は、私にはない。
御嶽山が噴火する虞があるということが分かっていたら、万一の危険を考慮して御嶽山には近づかない。

本当に御嶽山の噴火の危険を予知できなかったのだろうか。
少なくとも、何らかの警告があってもよかったのではないか、と私は思っている。

危険を承知して御嶽山に登った人はいざ知らず、多くの登山者は何の心配もしないで御嶽山に登ったのではないだろうか。
登山を楽しむ人が増えることはいいことだが、くれぐれも向う見ずな冒険にはならないようにする必要がある。
山の日が制定された年に重大な山の事故が発生したというのは、実に皮肉なことである。

今日から臨時国会が始まったが、自然災害に対するこれまでの取り組みが十分であったかどうか、国会で是非検証していただきたい。

こういう自然災害が発生すると、日本では警察と消防と自衛隊が現場に急行することが恒例となっている。
何故、警察が出動するのか、何故、消防が出動するのか、何故、自衛隊が出動するのか、その法的根拠を明確に意識して、必要な体制の整備を図る必要がありそうである。

私の理解では、警察は地域住民の安全確保と治安の確保、犯罪の抑止、消防は被災者の救助と搬送、災害による被害の拡大の防止、自衛隊は警察や消防では対処し得ないすべての事項に対する対処、ということになるが、はたして災害現場での連携は円滑に行われているのだろうか。

被災者の救出ということであれば、当然医療の専門家が必要だと思うが、医師や看護師が災害現場に急行した、という報道はない。
消防が出動し、救急車の映像も見られるが、救急救命士の活動ぶりがまったく表に出てこない。
噴火のすさまじさや被害の甚大さに目を奪われてしまうが、何か変だな、と思わざるを得ないところがある。

その詳細は今は割愛させていただくが、気が付かれた方は国会で是非問題提起していただきたい。

幸い、今のところ二次災害の報道はない。
しかし、いつどこでどんな事態が起きるかも知れない。
御嶽山は、今やそういう場所に変化している。

警察や消防、自衛隊の皆さんには二次災害の犠牲者にならないよう、くれぐれも慎重かつ果敢に職務に従事していただきたい。
よろしく。