東京都知事選挙、後半戦の戦い方ー飽きさせず、呆れさせず | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

都知事選挙の折り返し点を過ぎた。
それぞれの陣営でこれまでの選挙戦を振り返りながら、後半戦をどう戦うかを検討しているようだが、応援団の皆さんもそれぞれテコ入れ策を考えているようだ。

細川・小泉陣営の応援団と思われる方から、私にこれからどうしたらいいのか、という問い合わせがあった。
傍目八目、というくらいだから、時々は第三者の目で選挙の戦い方を検証することはいいことだ。
これまで6回の国政選挙を自ら戦い、数多くの地方選挙に応援弁士や裏方の一人として関わったことがあるから、ひょっとしたら何かの参考程度にはなるかも知れないと思って書いておく。

都知事選挙は、結構長い。
丁寧に選挙運動を繰り広げている陣営にとっては短すぎて殆ど何をやったという手応えも残らないで終わってしまうのだが、殆ど何もしない陣営にとっては長い。
選挙にそろそろ飽きがくる頃である。

飽きさせず、呆れさせず。

何もしない人は周りを呆れさせるから、やはりここらあたりで選挙の手法を改めた方がいい。
単調なリズムで同じことを繰り返していると誰でも飽きる。
選挙は戦いだから、戦いらしくやった方がいい。

クラウドファンディングをやっているなら、毎日の数字を公表することだ。
どこにも拠点を置いていないと根無し草になるから、マスコミの取材を受けることが出来る程度の事務所を置いて、毎日何人事務所を訪問しているか、何人の人と会って話をしているか、といったことを具体的な数字で公表することだ。

家入氏が選対組織らしい組織を持っているかどうかは分からないが、選挙のコーディネーター程度の人はいた方がいい。
選挙に関心がなかった若者の心をどの程度掴み、何人の若者を動かすことが出来たのか、ということを具体的な数値で報告できるように自分の選挙を客観化する努力をするのがいい。

手っ取りばやいのは、継続的にこれからの日本のリーダーとなりそうな若い方々と対談し、その対談の模様を毎日動画で流すことだ。
ホリエモンを筆頭に20人の若者と対談してその模様を継続的に発信すれば、家入氏の創意工夫を評価する人も出てくる。
パソコンの前に座り続けて人の意見を聞くだけの引き籠り戦略よりも、どんどん表に出て自分なりの思いを積極的に外に向けて発信していくオープン戦略の方が効果的である。
5人集会が20人集会、100人集会、300人集会、さらには500人集会、1000人集会と発展していく模様を見るだけで周りの人が興奮する。
それこそ1万人集会でも実現できたら奇跡を起こすことが出来る。

ホリエモンという図抜けたサポーターを抱えながら、その活用が出来ていないのが惜しい。
まだ時間はあるのだから、もっと思い切ったことを仕掛けたらいい。

細川陣営も明らかに迫力不足である。
気合が足りない。
気合十分なのは小泉元総理だけ、というのは余りにも寂しい。
政党の支援は一切受けない、などと妙に気取ったのがそもそもの間違いで、これからは支援を表明した政党の代表者にどんどん表舞台に登場してもらうことだ。
支援を表明している政党の代表者が細川陣営で揃い踏みでもすれば当然テレビ局も放映するようになる。
一人15分程度でいいから、皆に登場してもらうことだ。

これまでは小泉元総理の一枚看板、切り札が脱原発しかなかったが、切り札は何枚でもあった方がいい。
毎日日替わりで歴代総理が細川陣営でマイクを握り始めたら、否が応でも都知事選挙が国政選挙並みの総力戦の様相を呈しはじめることになる。
応援団だけは錚々たるメンバーが揃っているのだから、使えるものは何でも使うことだ。

野田、菅、鳩山、小泉、細川の歴代総理が細川陣営でマイクを握っている図は結構様になる。
海江田、小沢、江田、松野などというメンバーの揃い踏みも面白い。

なんで細川陣営の選対はこういう簡単なことに気が回らないのだろか、と不思議になる。
立っているものは親でも使え、力の出し惜しみはしてはならない、ということをこの際申し上げておきたい。

舛添陣営はオーソドックスな選挙を粛々と実行しているようだから、部外者である私から申し上げることは何もない。
まあ、世論調査の結果に驕ることなく、手を抜かないでしっかりやっていただければいい。

田母神陣営も結構手堅い選挙戦を展開しているようだ。
惜しむらくは、インターネット選挙運動についての認識不足でうさみのりや氏を選対から弾いてしまったことだ。
今は大人しく謹慎中のようだが、うさみ氏はいずれネットの世界に復帰する人である。
こういう人材を受け入れられないところにどうやら田母神陣営の限界が見えているようである。
ご本人が言われるように、田母神氏はいい人だがそれ以上ではなさそうだ。

弁護士早川忠孝の雑来帳「ザッツライッ」

弁護士早川忠孝の一念発起・日々新たなり  通称「早川学校」-横バナー


メールマガジンの購読はこちらから

リンクはこちら⇒弁護士早川忠孝の雑来帳「ザッツライッ」