細川護煕氏が公開討論会への出席を拒んでしまったために、残念ながら主要候補者同士の公開バトルの場がなくなってしまった。
公開討論会で存分に自分の主張を語ろうとやる気満々だった人たちを巻き添えにして奥に引っ込んでしまったのだから、ずいぶん罪作りのことをしてしまった。
まずは有権者に対して申し訳ない。
候補者の生の声を聞きたいと思っていた人たちからそのチャンスを奪ってしまった。
どんな場合も討論に参加できるくらいの力があることを示すべきだったのに、討論から逃げてしまったのがいけない。
みんなが見ている前で存分に語りたい人からそのチャンスを奪ってしまった。
聴衆がいないところで一人大声を出しても悲しいだけだ。
聴衆がいるところで語ってこそ意味がある。
公開討論会という場は、政治を志す人たちにとっての切磋琢磨の場になり得るのに、細川氏は折角の切磋琢磨の場を壊してしまった。
一方通行のインターネット選挙の方は段々活況を呈し始めているが、トータルとしての実際の選挙の方はそれほど盛り上がっていない感じである。
ネット住人の方々は都知事選挙の話題に食いついてくるが、私の周りでは東京都知事選挙のことはもうそんなに大きな話題にはならなくなっている。
猪瀬さんがよかった。
猪瀬さんが出てくればよかったのに。
年配の女性の方がそう断言するくらいだから、都知事選挙は本当はそれほど盛り上がっていない。
昨日の靖国から飯田橋、市ヶ谷、麹町、永田町方面では何の音も聞かれず、都知事選挙らしい雰囲気はどこにも漂っていなかった。
今のままだと投票率が低そうだ。
細川氏が都知事選挙を盛り下げることに貢献してしまったようだ。
弁護士早川忠孝の雑来帳「ザッツライッ」
メールマガジンの購読はこちらから
リンクはこちら⇒弁護士早川忠孝の雑来帳「ザッツライッ」