ブロゴスニュースで紹介されている識者の意見は極端でとても付き合えないが、私のブログの読者の方々はそういう軽薄な意見は歯牙にもかけないようだ。
安倍総理が靖国を参拝したからといって、日本が軍事国家への道をまっしぐらに歩んでいる、などということを本気で心配しているのだろうか。
日本が出来ることはせいぜいがアメリカが動きやすくなるような環境を作るだけで、本当に日本が改憲への道を歩み始めたら、必ずブレーキがかかる。
3年後を見れば分かる。
法律のレベルで様々な制度改正を実現できても、いざ憲法9条を全面改正しようとすれば、その時点で政権交代となり、その後は多政党による連立内閣でしか政権運営ができなくなる。
全面的改憲勢力は少数派であり、殆どの国民は現在の憲法の基本原理を尊重したうえで、疑義のある条項を修正したり、追加補正する程度の改正しか志向していないはずだ。
現時点で自民党安倍内閣が国民の過半数の支持を獲得しているのは、歴代の民主党内閣に対する失望の反動であって、特に安倍内閣待望論が国民の間にあったからではない。
今でも小泉純一郎元総理待望論が国民の間には根強くあることを軽視して、安倍総理が改憲路線を強硬に推し進めると、安倍内閣はあっという間に国民の支持を失う。
アベノミクスで日本の経済を建て直すのはいいが、日本を軍事国家にすることは誰にもできないはずだ。
弁護士早川忠孝の雑来帳「ザッツライッ」
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