歯止め役としての存在感を失いつつある公明党はこれからどうなるのか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

歯止め役になるのではないかと期待していたが、公明党が何のツッパリにもならなかったのが意外である。

ドタバタと政府与党提案の特定秘密保護法案を修正した経緯などを考えると、もっと修正に至った経緯などを踏まえて修正案についての審議を尽くすべきであったのに、自公のみでの採決を急いだのが不思議である。

何だか息が上がってしまったようだ。
安倍内閣の息も上がっているが、公明党の息も上がっている。

なんでそんなに急ぐのか。
なんでそんなにバタバタと国会を閉じようとするのか。
安倍内閣にも公明党にも何か急がなければならない事情が出てきているのだろうが、私の目から見れば大きな失敗を仕出かしたように見える。

元自民党の衆議院議員である私ですら反対の意思表示を表明せざるを得なくなっているのだから、ここに来て自公連立政権は大きな失着をしたと言わざるを得ない。

私は、一般の国民が特定秘密保護法違反で裁かれるような事態にはまずならないだろうと思ってはいるが、しかし、公務員の世界がこの法律の制定で随分窮屈な閉鎖社会、監視社会に変貌していくことを恐れている。

実際上問題となるのは、適性評価の導入である。

どこまでの身上調査が行われるようになるか。
公務員の世界に一般的な監察制度が導入されるようになると、公務員による同僚公務員等に対する密告も流行るようになる。

密告社会は嫌な世界である。
その内に隣組制度まで出てくるかも知れない。

自民党の中にかつてのような骨のあるリベラル政治家の顔が見えなくなって久しい。
チルドレンやチルドレンまがいの成長途上、発展途上の政治家ばかりでは、イザと言う時の歯止めにはならない。
選挙に強い公明党には、イザと言う時に自民党の暴走を止めることが出来るブレーキ役、歯止めの役割を担ってもらいたいものだと思ってきたが、どうも今の公明党にはそういう気迫が感じられない。

これはどうしたことだろう。

弁護士早川忠孝の雑来帳「ザッツライッ」

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