もう少し審議を尽くせばいいのにと思うが、政府与党はどうしても臨時国会の延長には応じないようだ。
やはり衆議院段階での審議が不足していた。
もう少し早く民主党側が対案を提示し、修正協議の場に臨んでいてくれたらもう少しましな修正案が出来ただろうに、と思うと残念である。
参議院で特定秘密保護法案の再修正案を作ろうとすると、この臨時国会での成立は不可能になる。
参議院で再修正案を可決してもそれだけでは法案は成立したことにはならないからだ。
参議院で衆議院から送付された修正案を否決し、再修正案を改めて可決する、という手続きになるから、参議院が可決した再修正案はもう一度衆議院に送付されることになる。
法律案は、衆議院と参議院の両院で可決されなければ法律にはならないのだから、まあ、これは当然の手続きだ。
与党側が野党との再修正協議には一切応じないという方針を決定していたのなら、参議院でいくらこれ以上議論しても法案の内容にはまったく影響しない、ということになる。
特定秘密保護法案についてはまだいくつか改善の余地がある。
拙速は避けるべきだ、強行採決はすべきではない、というのが私の基本的スタイルだが、残念ながらその想いは届かないようだ。
このあたりのことは、どうやらメルマガで書いておいた方がよさそうである。
ちょっと残念だ。
弁護士早川忠孝の雑来帳「ザッツライッ」
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