維新を国家主義、みんなを自由主義だなどと定義づけし、政策理念なく政党再編は権力を握るためのただの野合にしかならず、いずれは分裂する運命だから止めた方がいい、という趣旨の意見が寄せられた。
確かに維新のメンバーにそういう臭いを強く発している人がいることは否定しないが、維新とみんなが政策的に水と油で絶対に交わることはない、という見方は疑問だ。
維新の中の元気がいい人たちのグループの中に如何にも国家主義政党「維新」の看板を背負って立ちたいような人がいるが、私の見るところ若い方々は大体が自民党と同じような政治基盤に立っており、思想信条もかなりマイルドである。
維新を壮士、国士の集まりのように思っていると、多分維新内部で今起きていることが理解不能になる。
維新は、現在の維新を乗り越えようとしてもがいている最中である。
維新結党1年を迎えて、まさに維新は次へのステップに踏み出そうとしている。
様々な思惑からなんとか橋下氏を現在の維新の枠内に留めよう、閉じ込めようという力が働いているから、目下は中途半端な動きしか表面化しないが、既に次のステップに向けて時計の針が動き始めている。
大阪の議員を中心に、維新は再生と再結集を図るようになる。
維新の解体と、維新の解体を切っ掛けにした新しい政治の潮流の誕生は必至である。
堺市長選挙が多分、新しい政治の潮流の始まりになる。
堺市長選挙がどういう終わり方になっても、これまでと同じような政治状況が続くなどとは思わないことだ。
多分そういうことにはならないだろうが、勝てば勝ったで勢いが付く。
負ければ負けたで、勢いが付く。
橋下氏は喧嘩弁護士の一人だから、あらゆることを仕掛けるはずである。
倍返しぐらいのことは平気でやる。
喧嘩慣れしているから、次から次へと相手が息が抜けないような戦いを仕掛ける。
とにかくタフだから、誰かが仲裁に入らなければ到底収まらないような血みどろの戦いが始まる。
橋下氏が再びマスコミの寵児に返り咲く日は近い。
民主もみんなの党の人たちも、そういう大きな流れをよく見極めて、それぞれの政治行動を決めることだ。
私の見るところ、民主にもみんなの党にも自分で新たな政治の潮流を生み出すだけの力を持った人は一人もいない。
個人的な好き嫌いはそれぞれにあるだろうが、今の日本で日本の政治の流れを変える力とチャンスに恵まれている若者は、橋下徹氏と小泉進次郎氏の二人しかいない。
小泉進次郎氏と手を組める人は、小泉進次郎氏と歩めばよい。
小泉進次郎氏と運悪く共に歩めない人は、橋下徹氏と歩めばよい。
これが、第2保守のグループにいると思われる若い方々に残された究極の選択肢である。
参考にするも良し、されぬも良し。