不決断が過ぎないか?求められる決断力 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

未だに菅総理が前面に出てこないのが不思議だ。

とっくに官房長官の手を離れていなければならない事態なのに、未だに官房長官が曖昧な言い方に終始している。


相馬市長に籠城など決意させては駄目だ。

被災時点から2週間経過してなお著効、著変が見られない、ということは、福島第1原子力発電所についてこれまで政府と東京電力が取ってきた対策が有効でなかったし、これからも期待できないということである。


見切り時を誤ってはいけない。

何らかの故障で原発が高濃度の放射能を外部に放出し続けている、という歴然たる事実を素直に受け止める必要がある。


専門家から献策がないのだろうか。

決めるのは総理だが、決めるための材料なり選択肢が何も示されないのでは、さすがの原子力に強いはずの総理も決めようがない。

いつまでにどういう措置を講じるか、その措置が功を奏しない時は次にどういう措置を講じるか。

次の措置が有効でなかったら、その次はどうするか。

戦略的に対策を実行すべきである。


しかし、決めるのは総理である。

枝野官房長官は、自ら決断することは出来ない。

既定方針や上司が決めた方針を上手に説明する能力は他人より優っていても、物事を総合的に判断してギリギリの落としどころを見つけ、そこに決める、という力がまだ足りない。

残念ながら決断する力が決定的に不足しているようだ。


しかし、菅総理も決断が出来ないようだ。

この段階で原子力担当の総理秘書官に馬淵氏を登用するという。

まさか、この段階にきて大事な決断を首相補佐官に丸投げしようとでも言うのだろうか。


人を見る目がない。

先を見る目がない。

今を見る目がない。


目を瞠って、目の前を見よ。

手を拱いている暇はないはずだ。