もう鳩山内閣はボロボロだ、というのが率直な感想である。
ハネムーンの100日が終わりに近づいてからのマスコミ報道で、鳩山総理を擁護する論調のものはない。
今日の政治資金規正法違反容疑での公設秘書の起訴で、鳩山内閣の命運は尽きたと思う。
これから贈与税の申告をしたからといって許されるような事態ではない。
私は、このブログで、いつまで続く総理のハネムーン、と書いたことがある。
多くの読者の方には真意が伝わらなかったようだが、私がハネムーンと言ったのは、この100日間の政治的ハネムーンのことではない。
国内の困難な様々な政治課題の処理を人任せにして、あちこちの国際会議やレセプションに鳩山総理が手をつないで出席し、如何にも外交の舞台を楽しんでいるように見える様を揶揄してみたのである。
ちょっとどこかの歯車が狂っているんじゃないか、という指摘である。
しかし、この段階で鳩山内閣が倒れてしまい、来年度の予算編成作業が滞り、国や地方の行政が動かなくなる、と国民の生活に大きな打撃を与えることは必至だ。
今は、ダメな内閣、ダメな政策でも我慢して受け入れるしかない、という切羽詰った時期。
鳩山総理の後に小沢氏が出てくるのは困るし、と言って、菅氏にも岡田氏にもこの難局を乗り切るだけの力も信用もなさそうだ。
本格安定政権の樹立は当分無理そうだから、ここは暫くの間は、鳩山総理で行かざるを得ないか。
これが、まさに止むを得ざる選択である。
今日から、鳩山内閣はこの急場を凌ぐだけの暫定内閣に性格を変えることになる。
さて、いつ本格的な安定政権を作ることが出来るだろうか。