さて、「女帝」です。女皇帝という言い方もしますね。


リラックスした女性が屋外で椅子に腰掛けている絵です。女教皇よりも安定感や優しさを感じることができます。


これは大まかに言って、2の女教皇で現われた「二元性」や「緊張状態」が、3の女帝によって統合され安定していく、という解釈の流れが成り立つでしょう。


特に、子供、家庭、妊娠、などの意味まで含めた母性の安定感です。。まあ、他のカードを見渡してもそういう意味での「女性性」を扱ったものはないですから、このカードに集約されます。


女性的女性としての幸福とはなんでしょうか?よく「母なる大地」なんて言い方をしますし、女性、母性で喩えられる事象はたくさんあります。収穫と豊穣、つまり豊かさ…私が思うに、精神的な豊かさとは「余裕」であり、「余裕」のなかに豊かさが生まれていく。その象徴であるように思います。


子供はみんな、母親から生まれ落ちます。そういう意味で、世界が始まったばかりのときに混沌とした状態でいつも救いとなるのは母のむき出しの純粋な愛なのかもしれません。


ともかくこのカードは指折りの吉兆カード。でも逆位置で出たとき否、定的な意味での「マザコン」と断じてしまう解釈もあるようですね。


タロットMerryGoRound―愚者の世界旅行―-女帝