ストーリー
センティネルズの侵略に備える人類最後の都市ザイオン。予言者を信じるモーフィアスと共に、再びマトリックスへ乗り込むネオ。だが、そこには想像を絶する戦いと、驚くべき“マトリックスの真実”が待ち受けていた…。大ヒットSFアクション全3部作第2章。
評論・考察
いやぁ、これは初見で映画館で観て、
「なるほどね、面白い!」
ってなった人はいたんですかね?
難解すぎる。意味わからない。
何回も本編を巻き戻して見ました。もう、かれこれ人生で85回ぐらいこの作品を見ている感覚です。それでいて結局、いまいちピンときていないw
で、これから述べるあくまでの僕の解釈です。監督の意図とはズレているかもしれませんがそこはお許しください。
分かりにくい点として
基本的に説明不足。
いきなりあのグラサンだらけの会議シーン。
前作から月日が経っているのであれば文字で良いから、スターウォーズのようにプロローグ書いて本編の説明不足を補ってほしかった。
別に
A long time ago in a galaxy far, far away....(遠い昔 はるかかなたの銀河系で…)
ではなくていいから、普通に・・・
ネオが救世主となりたくさんの人々がザイオンに解放された。しかし、機械はついに人類の最後の砦「ザイオン」の位置を突き止め、戦闘兵器センチネルを派遣しようとしていた。ザイオンを守るべく、ロック軍事司令官は全船に帰還を要求。
この戦いが機械との戦いの最終局面であり、ネオによって終止符が打たれることを信じてやまないモーフィアスは預言者の最後の言葉を待ちわびていた・・・。
この文章が開演前にストンと一言入ってるだけで、ものすごくストーリー理解しやすくなりませんか?
いきなりこの流れを読むのに苦労していたとこにスミスとの対決が始まっちゃってて、巻き戻しを何回もしましたw
預言者との会話
そしてS〇Xしたくてたまらないキアヌカップルが1回戦終わった後、預言者に話を聞きに行きます。この預言者との会話も淡々と進んで流し見してたら意味わかんなくて、これも何度もリピートしました。
このネオと預言者の会話の要旨は
・預言者は人間ではない。預言者もマトリックス内のプログラムの一部である
・プログラムにはそれぞれ役割があり、プログラムがプログラムを削除(プログラムが故障したり、新しいプログラムに置き換えられそうに)されそうになると逃げて放浪者(エグザイル)になる
・放浪者(エグザイル)になったプログラムはマトリックス内に隠れるか根源(ソース:メインフレーム)に戻る
・未来でトリニティの生死を選択しなければならない、救世主だから
・根源(ソース)に向かいなさい。そのためにキーメーカーを探す
と、言い放ち、救世主ながら、このあといまいち何をしていいか分からなかったキアヌを根源(ソース)に導きます。
エージェント・スミスの意義
エージェント・スミスは前作マトリックスでキアヌにプログラムを書き換えられたことにより、自分のコピー能力を備えた、マトリックスに支配されず、自由に動くプログラムとなっています。しかし、プログラムにはそれぞれ役割、目的が存在することを預言者が言ってましたね。
たくさん出てくるあのエージェント・スミスはマトリックスシステムの指令や損得とかではなく、ただ自分の役割、目的(マトリックス内に侵入した救世主や人間の削除)のためだけにキアヌを懲らしめるのでした。
そう、こっからのエージェント・スミスはただただキアヌを邪魔してるだけ。
いらね~。エージェント・スミスまじでいらねー。時間の無駄。
マトリックスの真理
そしてメインイベントのマトリックスを創った設計者(アーキテクト)との会話。
その前に「アノマリー」というフレーズを予習しましょうね、皆さん。
本編ではこの「アノマリー」という単語を
皆さんご存じのあの「アノマリー」みたいな感じで使うので、僕はびっくらこきました。
「アノマリー」が出てくるたびに
だから「アノマリー」って何やねん!!!ってなりました。
なので、皆さんはちゃんと理解してから会話をきいてくださいね↓
つまり「アノマリー」というのは科学では証明できない出来事や、現象、異常。
マトリックスを創った設計者(アーキテクト)。
ここが実はとんでもない、今回のマトリックスの真理の核心をついた話をしてるんですが、いかんせん意味わからない。
た、た、多分ですが、まとめると
まず衝撃の事実。救世主の根源到達は今回のキアヌで6人目であること。
過去にも5人、救世主としてこの設計者のもとに辿り着いていたらしいんです。
でもその事実をを誰も知らないんですよね。
それはなぜかと言うと、救世主の役割は毎回根源(ソース)に戻って、マトリックスを初期化することだからなのです。
マトリックスは人間の不完全さ(感情、愛情)で毎回失敗に終わる。預言者に選択という形を与えられることによって、99%の人類が現状のプログラムを受け入れるようになった。しかしアノマリーにより1%はプログラムを受け入れない人類が存在します。それがザイオンで生き残っている人間たち。
この1%を放置すれば(マトリックスの)システム自体を脅かす可能性を増大させるので、毎回機械はリセット(初期化)していたのです。
ザイオンにいる人類はやはり全人類の解放を望んでいますから。
リセット(初期化)とはマトリックスのシステム自体のリセットと、ザイオンに生き残る人たちの死滅を意味していると思います。
そこで設計者(アーキテクト)は救世主に女16男7人を選びザイオンの再建を促します。
人間の生体電気エネルギーを動力源としている機械にとっても人間の絶滅は避けたいはず(設計者(アーキテクト)は生き方のレベルによれば人間は要らないと豪語していますが・・・)。
そこで人類の救世主という属性を与え、責任感を持たせることで、今までの救世主はその使命感で迷うことなく初期化(女16男7人を選びザイオンの再建)していたということです。
ザイオンを消滅させないのはその動力源の確保と、プログラムを受け入れなかった人たちの受け入れ口だと思っています。
ザイオンのように人数が増えれば、リセットした時に動力源の人間をある程度確保できるからでしょう。
ネオがマトリックス内で起きた変則的な「アノマリー」の産物であることは確かですが、
実は救世主でも何でもなくて、ただただ救世主という役割を与えられた、初期化をするための人材であり、機械が描いた通りのレールに乗ってここに導かれたって言ってるんですよ。
えっ!
でしょ。
つまり、これで預言者の言葉も全くもって嘘だということがわかりました。ただネオをここに連れてくるまでのプログラムとして働いていたわけです。
なんじゃそりゃ~
前任者5人は人類存続(初期化)を迷うことなく選択していましたが、しかし今回のキアヌだけは違います。
むしろキアヌはトリニティを迷うことなく選択するのです。
だから実はここからが初めてキアヌが作っていくストーリー。前任者5人は人類存続(初期化)を迷うことなく選択していたために、トリニティを助けたキアヌの結末は知る由がない。設計者(アーキテクト)は人類の滅亡を謳ってますけど・・・
果たして結末はどうなることやら。
誰が否定しても預言者の言葉と救世主の力ででこの戦いが終わると信じ込んでいたモーフィアスがすべてを悟り絶望する・・
「私は夢を見ていた。
だがその夢も消えた」
という、フレーズがこの作品を象徴する一言でした。
いや、絶望するよね~。
僕も今まで一体何を見せられていたのかという感覚になりました。
それよりモーフィアスのメンタル大丈夫か?俺がモーフィアスなら立ち直れないよ、これ。
「高速カーチェイス楽しかったよね〜」
ということで、ここまで長々と解釈を続けてきましたが、全てが完璧とは言えませんが大きく外れてることもないと思います。
ただ、
これを1度で見ただけでわかるかぁ~!!!
って感じです。
ここまで考えて解釈できたらそりゃあめちゃくちゃ面白いよ。
でも多分、これ劇場で見たら、
あの高速道路でのカーチェイス楽しかったよね~
ぐらいで終わりますよ。確かにあそこは面白いんですけどね。
この敵の新キャラ2人出てきたり。
あそこはモーフィアスとトリニティの要人を守らせるには頼りなさすぎる強さが面白さを倍増させています。明らかな戦力不足。2人がマトリックス内のエージェントら強敵を相手に活躍してるとこ見たことないけど・・・
だからめちゃくちゃハラハラしました。あそこ良かったよね。
そして最後に現実の世界でも何故か能力が使えたキアヌ。
そして序盤に率先してモーフィアスらの代わりに預言者の言葉を受け取りながらエージェント・スミスにコピーされ、精神のみスミスとなった「ベイン」がキアヌの横に寝ているという終わり。(キアヌをずっと殺そうとしていた奴ね)
やっぱり次の作品が気になりすぎる!