私の世代 (昭和30年代生まれ世代)では

 その昔、当然パソコンもキーボードもなく

  創作は基本がホワイトブック(なぜか異常に高い)

 

そこに手書き・・・

 自分で創作するにはハードルが高かった時代です。

 

ペン習字も頑張ってみました。

 

 

 

ホワイトブックは書き込みにくく

 ルーズリーフというバラバラに取り外せる

  大型のシステムノートみたいなやつ・・・

 

これが私は大好きでした。 上差しピンクハート

 

 

探したら まだ売っていたんだー

 私は断然 ルーズリーフ派 でした!

  懐かしい・・・

 

 

おわ・・・懐かしい。

 

これに冒険小説とか歴史小説など

 毎日創作を書き込んでいましたっけ。

 

 

私が小学生の頃 ルーズリーフは学校で持ち込みが禁止されていて

 (シャープペンも禁止でした)

   私が卒業する頃 ようやく解禁になったの思い出します。

 

 

ルーズの意味が ルーズ=だらしない・・・の意だったたので

 これを使うと性格がだらしなくなるというのが

  学校教師の言い分でしたが 日本の教育は

「新しいもの=全部禁止」からスタートしていて・・・

 

まあ・・・ルーズというのは確かに

 態度にせよ ソックスにせよ

  オジサン オバサン にはウケませんよね。

 

 

戦前派は何としても大学ノートあたりが

 基本でしたでしょうか。

 

 

このボロっちい こ汚いノート

 私は嫌いでした・・・

 

当時学校に持ち込みを許可されたのは

 灰色のゴム臭い消しゴムだったし・・・

  石油ゴム系の匂いが気分を悪くしたものです。

(プラスチック消しゴムも最後にやっと

 1972年頃、学校で許可されましたね)

 

 

ルーズリーフの良いところはページも差し替えられますし

 創作の場合 改稿が楽なので便利でしたが・・・

  戦前生まれの方は 新しい文房具や学用品に理解が乏しく

 

文章の提出(作文・感想文)には

 古式ゆかしい原稿用紙 ガーン ・・・この役に立たない

 

 

使いにくい・・・でもなぜか投稿や提出には

 

これしか通用しない時代。

 こんな前世紀の遺物なんか

  私は使いたくもなかったです・・・

 

この中央の・・・

 女の子のパンツに付いているようなチョウチョが

  見ていて腹立たしい・・・いや、ドスケベだ。

 

 

記録密度が低く

 改稿能力は悪く

  なぜかデカくて 消しゴムで擦るとすぐ破れて

 

 

当然、私の識字障害を苦しめる

 縦書き・・・という馬鹿らしさ。

 

私、5年間作家やその後にドラマの脚本をバイトで書いていましたが

 提出はテキストファイルになるまでは

  ルーズリーフで提出していました・・・

(要は伝わればいじゃん!)

 

 

原稿用紙になんか・・・

 こんなもんに書けるか! グームキームカムカ

 

 

*****

 

創作マニアにとって自分の書いた文書が活字になること・・・

 

1970年代は夢のまた夢でした。

 

もちろん大金を投じれば(10-20万円ほど用意すれば)

 自費出版も可能でしたが 自分一人で楽しむのに

  そんな余裕もなく・・・

 

 

新聞や広告や雑誌のページを切り取って

 脅迫状みたいにノリで印刷された活字で文を作ったりおいで爆  笑

 

無理言って先生にパンライターを借りたり。

 

そう言えば親戚が新聞社のバイトを請け負っていて

 家に業務用の和文タイプが有ったので

  見に行って感動したりしたものでした。

(亜鉛の活字が重いので 木造住宅には置けない)

 

もちろんパンライターの700文字くらいなら子供でも

 プラテン(文字呼び出すカーソル)を動かせますが

 

4000文字 6000文字のプラテンを扱うには

 かなり慣れないと数文字打つのに120-30分とかも・・・かかります。

(逆文字を探すんですよね・・・印字のコマが逆だから)

 

 

そのため、私が買おうと考えたのは

 丸善の電動パンライター 当時20万円くらい。

 

 

今でも売っているのですね。

 レトロだなー・・・ハンドル式は手で印圧を決められて便利だったとか。

  私は半電動式(印字はソレノイド=電磁石式)が好きでした。

 

 

プラテンがみにくそうですが

 なれるとスイスイ打てます。

必ず「亜=あ」から始まるのがホームポジション。

 

******

 

デザイン学校にいたときはパネルワーク(自分の作品を表示する作業)時に

 大きな文字を打つ必要があって 写植(写真植字機)を使うのですが

  大型の装置も個人所有できませんからいずみや レモンの画翠に依頼。

 

100文字ベタ打ちを頼んで切り貼りをして

 B全板パネルにレイアウトしたものです。

 

大体100文字くらい打って 9000円-1200円くらいでしょうか。

 

昔、自分の文章の活字を打つこと

 ものすごく時間とお金がかかったんですね。

 

 

この世にワープロが登場し

 日本語変換エンジンが優秀になった1985年代 個人で

  文字の印字も 全部デジタルで編集 保存もできるようになって・・・

 

今では・・・

 

ワープロソフトがなくても

 プリンターすらなくても・・・

  こうやってアメブロに文字が打てて

 

投稿ボタンを押せば1秒で

 画像付き 全国に配信が可能になって・・・

 

 

1970年代 未来の世界では

 テレビ電話とか 宇宙旅行とか

  そんな話題ばかりでしたが

 

もっとすごいのが 結果、身の回りのインフラだったですね。

 今の創作や自分の表現が自由に安く開ける環境・・・

宇宙旅行よりすごいです。

 

 

 

ああ・・・これで「恥ずかしい原稿」を抱えて

 裏の出版社を歩き回らずに済むのですが・・・

  昔は大変だったなー おまわりさんが怖くて。 おいで笑い泣き