天秤とは秤(はかり)の一種ですね。
絶対重量と相対重量の両方を量れますが
主に「比較」「相対重量」の用途に使われます。
物を測る際に
「絶対計測」 と 「相対計測」の2種類がありますね。
時計=絶対時間を量るもの(時刻 ◯時◯分)であり
クッキングタイマーやストップウォッチは
相対時間(◯分◯秒経過)(◯分◯秒後)などの差を量るもの。
天秤は「相対の用途」 が早くて楽です。
電子部品やネジなど 個数を早く知る「重量計」ですから
アキバの各店にはかならず「天秤」は持っていると思います。
私も部品屋を始めるために
多数、天秤は買いました・・・
同じ個数をいち早くチェックできます。
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日常生活で 「天秤」 とは
あまり良いイメージでは使われませんね。
天秤にかける・・・
(二股かける)意や、良い条件を選ぶ・・・
法律で罪と刑罰を比較する・・・など
ダーティーなイメージが強いです。
私は小型の電子部品をパックする意味で
販売事業を始めてから天秤は各部屋に一個づつあります。
これが最初だったかな・・・
もう30年ほど前に中古で買ったやつ。
1000円くらい。 秤量50g 感度1g
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2番目に買ったやつ・・・
薬局の調剤用・・・ですね。
周囲にアルミガードが付いているのは
こぼれた計測物を受け止めるため。
この「エプロン」がないと 計測物の部品を落とした際に
てんびんの下をひっくり返して手間がかかるので改造しました。
やはり良いものは薬局用のものでした、
新品としてオークションで落札したものですが
輸送中に内部のオイルタンクがひっくり返ってドロドロに・・・
主軸も破損していて 自分で刃を削って焼入れし
機構部を修理しました。
天秤の一般的な構造は
この様に左右のお皿がシーソー構造になっていますが
左右が同じ重量付近では フラフラ動いてなかなか止まってくれません。
(10-20秒かかる=待つのが面倒)
(揺れが均等ならゼロバランスと判断しても良いのですが
計測物が秤量感度ギリギリの場合 気になる場合も多くて・・・)
そこで薬局用の天秤は
中にオイルタンクが入っていて
揺れるアンバランスにブレーキをかけてくれるので
計測後にピタッととまってくれます。
ブレーキ付きは1秒程度で止まるので早い!
このオイルブレーキは便利な半面、倒したら・・・
そのまま宅配で送ると
このタンクがひっくり返って・・・最悪な事態に。
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3番目に買ったやつ
ごっつい天秤ですねー
秤量500g 感度10g
軽いものには使えませんが 重いものには便利です。
どうやら買ったもの全部が昭和20-30年製品みたいですね。
なんか、昭和の小学校の
理科室にあったような・・・レトロですが
頼りになります。
こっちは精密用 一番我が家で正確なやつですが
何回も壊れました・・・
天秤をいっぱい所有していると
けっこう頻繁に故障します。(左右の動きが渋くなる)
中央の「刃」に劣化が生じたり
可動部(12個所)の状態が悪くなると
ゼロ点が合わなくなります。
注油や刃の付近の点検清掃は大事ですね。
天秤を5台も6台も持っていると
天秤の修理が得意になります。
(そのくらい不調が多い)
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天秤は新品は高いので 中古で揃えたほうが良いですが
輸送で壊れる事例が多いです。
送り主が天秤の知識がないのと
刃の部分が破損しやすいですし また構造上壊れやすいですから
オークションで入手する場合 発送においては事前の注意や指示が必要です。
一度 10万円超えの電子天秤を買いましたが
↓こういうの・・・1mgから計れるという高級品。
中古ショップ側が知識がなく 60g以上皿に重量を変えたら破損する
そう注意したのに ガムテープでセンサー部分をギリギリ巻きにしてしまって
全損状態でした。(センサー破損エラーが出て使用不能 )
(しかも大箱にゴロゴロ固定もパッキングもなく転がって輸送されてきた・・・)
「梱包がひどすぎて壊れて使えなかった」とコメント入れたら
「非常に悪い落札者です」の評価が入って連絡も取れなくなって・・・
それっきり。
私の経験上 オークションで
「中古専門店」「古物商認証」を持っている出品者は
悪質な業者が多いです!
確かにプロとして中古品を多く扱っているので
いちいちクレーム対応していたら仕事にならないのでしょうが
個人の出品者のほうが対応はきちんとできていますね。
中古品専門店 古物商など
プロから落札することはやめたほうが良いですね!
特に電子天秤は発送する場合保険をかけるか
直接取りにゆかないと
ほぼ100%は確実に破損します。