ご注意 注意 記事内容に性的表現を含むものがあります。

ご不快に感じられる場合 ブラウザバックをお願いいたします。

*****

 

貸本屋(かしほん屋)という商売が戦前よりあって

 本(書籍)が庶民として買えなかった時代や

  戦後でも「貸しレコード屋」というものが出来て

1970年ごろから「音楽もレンタル時代」が到来しました。

 

 

今でもレンタルCD DVDはありますが

 正規に「供給元への利権」を厳守した流れの商行為ですね。

 

しかし昭和の時代ではそうでなく 中には違法コピー屋まで

 どうどうと横行する始末・・・そんな事業者の昔話です。

 

*****

 

1980年代 家庭用VTR(ホームビデオデッキ)がほぼ普及し

 実家を出た私はVTRを2台購入してコピーを自宅で行ってました。

 

依頼主は会社の上司で

 もちろんソフトの画像は「○○ビデオ」と称するタイプでした。

  (おカネは取っていませんよ・・・)

 

 

オリジナルは上司が極秘に海外から持ち込んだ「空輸品」であり

 内容もチープでしたが(現在のネットの方が激しいですね)

  どもの家庭でのダビング作業は

当時としては画期的な いや、庶民的な日常だったと思います。

 

 

1980年 都内で借りたアパートは狭く

 そこで黙々と「ダビング屋」のような作業・・・

  まさにあほ人生もやもやでしたね。

 

 

 

当時アパートの近くに複数存在した貸本屋の殆どが

 レーザーディスクプレヤー、高級VTRをずらりと並べ

  店内では当時、宮崎駿監督作品である

「風の谷のナウシカ」をじゃんじゃんコピー製造していました・・・

 

一回のコピーはVHSテープ4800円+コピー代1000円(テープ持込みは不可)

(ビデオテープはどう見ても中国製の安物で

 店側は1回で5000以上円の利益が得られたでしょう。

  予約もいっぱいで 宮崎アニメが1日数十万円分大量生産されていました)

 

 

そう・・・都内の学生寮や 貸本屋は

 自室や店内を「違法コピーのアジト」と変貌させていました。

 

 

「これって立派な犯罪じゃないの?」上差しムキー

 そう、今からは考えられないことですが 違法をうたいながら

  これに取り締まる法律が整備されていなかったんですね。

 

 

警察も見て見ぬふり

 映像配布元も「お願いですからやめてくださいパーえーん程度しか言えず

  違法行為は大流行でした。

 

現在でいう「ネットの無料ダウンロード」的発想というか

 「オリジナルのメディアをちゃんと買ったのだから

  いくらコピーしたってメディアを買った人の自由じゃないか!」

 

そんな時代が昭和の後期にまかり通っていたのです。

 

 

現在では強いジャスラックですが

 当時として著作権を守る意識が日本人に全くなかったと言えます。

 

 

(パソコンソフトも ゲームカセットも同じで

 専用のコピーマシンまでもが正々堂々と

  新聞広告にしっかり載っていた時代です)

 

任天堂ファミリーコンピューターのゲームカセット

 ダビング機・・・なるものです。

(EP ROMライタと紫外線消去ROMイレーサーのセット)

 

このコピー機が市場に投入されてから

 ニンテンドーが「販売差し止め訴訟」を行うまで

  かなり時間が経過しました。

当時「オリジナルが正規品なら コピーは消費者の自由だろう!」

 そんな概念だったのですね。

 

*****

 

思えば私の高校時代

 クラス内部でレコードを買い、カセットに録音。

 

中には利益を乗せたり

 高額で売っている生徒もいました。

 

そう・・・当時では世の中は違法コピーまみれだったですし

 ダブルラジカセ、当時のカセットデッキや生テープなど

  そういう目的でオーディオ機器が存在したほどです。

 

そもそも「ダビング」という「闇な言葉」が

 普通な日常生活にあったのですね。

 

 

1990年代に入って音楽業界でも問題視され始め

 特に動画では真っ先にディズニーが騒いだと思います。

 

 

しかしVTRやカセットデッキ、カセット生テープにも

 「個人で楽しむ場合に限ってご使用ください」などと

  他人に売らない場合では「私的にコピーはOK!」

のような説明すら書いてありました。

 

この「個人で」の意味があいまいで

 「個人で儲けるのもアリ」 そう解釈されていたのでしょう。

 

 

ビデオなどの動画やレコードなどのアナログ信号は

 技術的にそれらを阻止する技術まで追従できず

  使用者のモラルに依存する形態をとっていたのですから

違法の阻止もハード面側からも困難だったのでしょう。

 

*****

 

数年前に知人が喫茶店を経営していて

 ジャスラックの社員が定期的に監査に来るとのこと。

 

店内でCD DVDの再生が行われていないか・・・

 その検査のためだそうです。

 

市販されているCD DVDは 喫茶店や飲食店での使用は

 「業務の利益に関与」であり 配信に課金されて(有線放送など)

   いない個人の音響装置での使用は違法行為だそうです。

 

もちろん「従業員の休憩室」「調理場」もNG!

 もし経営者が社長室でCDを聴いても 

 店内への来客に聞こえない対策が基本・・・だそうです。

 

 

もちろん家庭用でも正式には CDもDVDも 1人に1枚であり

 ヒット曲を自宅で聞く場合も 家族の枚数を買うのが「法準拠」!

 

家族で1枚のメディアを共有して楽しむのは

 立派な「著作権法違反」だそうです。

 

まあ・・・令和時点ではそこまで

 うるさくはないはずですが・・・近い将来

  ユーチューブも含めて 全部が課金になるでしょう。

 

要はメディアが家庭にある以上

 すでに「管理」は困難になるのです。

通信ならネットゲームのように通信で完結するので

 課金や管理が確実になるのですね。

 

 

いずれにしても「著作者」「利権管理者」を「だれにするか」

 の基準もあいまいですし すでにこの世にない方の著作権など

 (もはや版権の存在しないものまで)完全管理は難しいでしょう。

 

*****

 

CDやDVDのクラスタ管理や HDMIなど

 ハードウエア的にコピー不可能にした技術も進化しましたが

  逆に自分が作曲した著作物が自分で編集できないのも悲しいですね。

 

一応 私も多少の作曲はしていたのですが

  DATやCDRへの書き込みが

 なんと自分の著作権にひっかかって

  編集できなかったのは悲しかったです。おいで笑い泣き

 

 

やっぱり昔のアナログは

 性能面が悪かった分だけ

  機材が簡単で良かったなー・・・

 

1980年後期に流行ったマクロビジョンという

 コピー不可にしたビデオテープ用のコピーガード

  大きく事態を変えました。

 

 

しかし仕事上で(当時私はVTRの設計をしていて)

 画像ソースのテストが困難で設計事業には障害となりました。

 

↓これは昔作ったコピーガードキャンセラーです。

うわ・・・懐かしい。

 まだ捨てずにあったんだー 自作の装置

LM1881という動機分離ICがマクロビジョンノイズを

垂直同期信号の一定場所までカットする

 簡単なマクロビジョン阻止装置です。

当時、雑誌に回路図やアキバのキットでも売られていました。

 

アダルト系のモザイクは簡単に除去できませんが

 同期信号間の「決まった空間に書き込む阻止信号」は

  比較的簡単に除去が可能です。

 

 

マクロビジョンは垂直同期信号(画面と画面の隙間)に

 高い電圧の信号を書きこみ 受ける側(録画する側)のVTR

のAGC(輝度コントロール)を乱してコピーは一応出来ても

暗い画面にしてしまう方式です。(商品価値がなくなる)

 

この方式は家庭での違法コピーも防ぐことが出来ましたが

TVやVTRの試作実験には大いに邪魔になりました。

 

そうまでしないとモラルは管理できない時代だったのですね。

 

 

もちろん私の作った著作物はすべて版権フリーです。

 ここで実力をお見せできなくて残念ですが。バイバイチュー

 

 

***** 余談:言い訳 *****

 

これは私観なのですが・・・

 

昨日に書いた記事と同じですが

 日本のレコードや映画動画は高すぎます。

 

確かに作家や製作元の利権を横取りすることはいけませんが

 逆に著作権保護協会が「手間や管理費」と称して暴利をむさぼる

  システムが出来上がってしまっています。

 

だから著作者にカネが回らず

 管理会社の独り舞台を形成しています。

インディーズや個人ブランド

 版権フリーに対する行動も

  こういった利権に反対する手法の一つです。

 

***** 日本独自ののエンタメ文化 *****

 

海外ではレコードや映画は

 「庶民の楽しみ」なのに対し

  日本文化的に「お金持ちの高級品扱い」なのですね。

 

 

LPレコードが昔3000円として

 1970年代 両面30分の再生時間のレコードを買うのに

  中学生 高校生が「お小遣い2-3か月分」を要しないと

音楽を楽しめないのは 日本独特の価格設定とも言えます。

 

 

だからどうしてもお金がなくて

 好きなヒット曲を聴くために「誰かのレコードを借りる」という発想や

  テープレコーダーに残しておきたい・・・という要望は

自然的発生的なのだと私は思うのです。

 

 

欧米ではカセットに録音などする手間よりも カセットに録音済み

 レコード(音楽)もリーズナブルです。

 

あえてコピーなんかしなくても

 安く、気軽に「音楽が楽しめる」のは豊かな繁栄国家とも言えますが

 

自由の国 アメリカでは 音楽は日常のものであり

 大衆のもの

 若者のモノ

 

 

日本やアジアでは 音楽はぜいたく品であり

 お金持ちのもの

 大人のモノ

 

 

根本的に発想のスタートが異なる部分が

 大きいようにも思えるのです。

 

だからと言って

 「ルール違反をしてまで自分のものにして良い」

   そういう訳ではありませんが・・・

 

あとビジネスライフとしてですが

 日本では性的表現の締め付けが世界的に厳しすぎる側面もありましたね。

 

*****

 

1990年代までキスシーン以外での映像的表現は「ご法度」でした。

 昭和の海外旅行の目的がビジネス出張以外

  「ブルーフィルム=ポルノ動画」入手目的だったことも有名です。

私も官能小説を当時寄稿していて

 この件は大きく影響を受けました。

 

そう当時、日本人は性的要求に

 (激しく)飢えていたのですピンクハート

 

 

日本人観光客オジサンたちが海外の

 ポルノショップに群がっている!

  カッコウ悪い!

 

 

当時そんな写真付き新聞記事があったくらいです。

 (国会でもその議題が上がったくらい)

   その後ビデ倫が大きく改正しました。

(その結果、逆に性風俗出版業界はかえって淘汰されました)

 

 

家庭用VTR(ビデオデッキ)が

 VHSとβの二種類があって VHSが最終的に家庭用では普及に成功したのは

  裏○○○を特定の家電メーカーが闇で配布したから・・・

そんな都市伝説があったくらいです。

 

8ミリ映写機の普及の陰にあった

 ブルーフィルム成功例の再来を狙ったビジネスモデルかとも。

 

「スケベなオジサンは

  ポルノのために財布のヒモが緩む」

 

そんな話もありましたね。

 あまりこの話は煮詰めないようにしましょう。

  今日はここまでにします。

 

長文になり申し訳ありません。お願い