私が人生で初めて買ったレコードは
小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」でした。
↑画像はオークションデータベースより拝借
私の育った実家は「カトリック教」だったので
女性の歌う「流行歌」
女性の出演する「映画」「雑誌」は性的興奮を催すとして
禁止されていましたが、
この曲はなぜか許してもらえました。
(あまりエッチな歌詞は入っていませんですしね)
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当時小学生だった私は
レコードプレヤーを何とか入手して
音楽を聴きまくったものです。
家は極貧でしたから
ステレオ・・・などという音響装置がは無く
不燃物の中から拾ってきて自分流で直すか改造して
音楽を聴いたものです。
後日電子機器エンジニアになれたのは
貧乏の成せる業・・・だったのかもしれません。
昭和40年代 50年代では当時子供のお小遣いは
500-1000円程度であり シングルレコード1枚が350円から
500円にアップした際 子供たちはやりくりして
好みのレコードを買ったものですが
3分間の音楽を楽しむのにお小遣いの半分が消えるのは
ヒジョーに悲しいもでした。
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当時日本では著作権法には甘く
ラジオでも「録音コーナー」なる番組枠があり
学生は競って「新曲のエアチェック=音楽放送のコピー」
を頑張ったものです。
欧米ではそもそも「レコード」は安く(質も悪かったみたいですが)
日本のように「録音する」という文化が無い(著作権は守る意思も
日本人より強かった)ですが
当時の日本は「欲しいものはコピーする」文化が一般的でした。
まあ・・・いいわけですが 貧しい国ゆえ
撮る=盗る・・・という文化が栄えたんですね。
カセットデッキ(カセットテープ)の進歩も
著作権を踏みにじるような進化でしたし
2000年近くまで流行った
CDラジカセ ダブルラジカセなどは
「違法行為」をするためのグッズのように
欧米人は思ったでしょう。
面白いのはカセットテープ(Cカセ)の生産量では
欧米はほとんどが「プリレコーデッド」=録音済み音楽テープであり
日本では「生テープ」だったそうです。
この習慣は2000年以降のMD(ミニディスク)まで
引き継がれることになります。
音楽配信課金ダウンロードが本格化するまで
本当の意味での「正規コピー」は成り立たない国だったのですね。
ただ、もう一つの裏話として
日本における音楽産業は
概ね「特定民間団体」「反社」
が関連しているのは芸能界とほぼ同じです。
あまり細かく触れますとアメブロのガイドラインに
抵触しますからここらへんで。
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日本の音楽が「自分でライブラリを作る」に徹したのは
いろいろな背景があったのですね。
よく、パクリは中国 韓国が本場という話も聞きますが
実際、日本のオーディオ、AV機器産業は
違法コピーから繁栄したようなものですね・・・
今となっては遠い昔ですが。
日本は「タクシー料金」「レコード」「映画」が
異常に高い国ですね。
確かに「サービス・品質」は海外に比べて最高なのですが
高すぎて「自由に楽しめない」ことが残念です。
品質・安全維持にコストがかかることはやむを得ませんが
予算の摂れない子供 青年に 利権を振りかざすのは
少し良くない感じがしますね。
ガードや制約を強くすると当然「逃げ道」の
地下産業や闇商売を生む結果となります。
もう少しエンターテイメントに組み込まれた
がんじがらめの利権をスムースにしてほしいですね。
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次回、レンタルコピー屋の横行の話・・・
私が結婚するまえに流行った「違法コピー屋」
この横行がコピープロテクトの発端になったのですね・。
HDMIやCDのコピー防止クラスタなど
デジタル的コピーガードが無かった時代
日本の著作権は荒れ果てた時代があります。
アナログ時代での同期信号に乗じた
マイクログラマコピープロテクトなど
少しお話します