オカルトではありませんが

 もう32年前の話です。

 

義理の両親が家を新築し

 広い家に豪華な仏間を作りました。

 

義父の事業が家具屋だったので店で高級仏壇も売っていましたが

 職人に依頼し「家に作り付けの仏壇」(かなり立派)

  を作りました。

 

仏間は広く、聚楽壁の仕上がりに

 純和風で重厚なつくり そして立派な仏壇!

  さすが職人の手作り品です。

 

 

当時この家は義理の両親が(私たちと一緒に)住む

 予定で建てられました・・・広い高級住宅です。

 

 

玄関は一間(いっけん)廊下 家の中には囲うように廊下があり

 当時 長女 次女もこの廊下で走って遊んでいました・・・が

 

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先に私が気付き 妻も異変に気付く謎の気配。

 私たちの子供が幼稚園学校に行っているはずの昼間も

 

居ないはずの「子供」がドタバタと廊下を走り回るのです。

 夜・・・というより 昼が多かったですね。

 

私は人の念を感じたくて髪を伸ばしていますから

 家の外を散歩中や住宅街で「孤立死」の現場や

  交通事故 自殺のあった場所 寺の霊道などは

良くわかりますが・・・まさか新築の家の中とは・・・

 

 

走り回っているのは小さな女の子

 

 ある日は仏壇の前に座っていたり・・・パーびっくり

  家の中の廊下を走り回ったり・・・パー爆  笑

 

走る後ろ姿がちょこっと見えるだけ。

 追うと廊下の角を曲がってしまう。

  見えるのは一瞬のみ。

 

声は聞こえず・・・でもバタバタ ドタドタ・・・

 存在感バッチリすぎ!!

  でも邪悪なものは一切感じませんでした。

 

仏間の雪見障子から何度か走る姿(頭)も見えて。

 不気味というよりもかわいい感じ。

 

あまりに異常な事態で妻と相談し

 義父の戸籍(非常に古いものだったですが調査したら)

 

なんと義父に姉がいて

 2歳という若さで他界した記録が残っていて驚き!

 

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あまりに「童」が走り回るので

 かなり心配になり 義父に「健康診断」を推奨し

驚くべきは その数日後に義父に胃がん発覚!

 早期発見で入院手術。胃を全摘で収束

 

義父の退院後に その「女の子」は

 二度と現われませんでした。

(それはそれで少し寂しいような)

 

 

罹患した自分の兄を気遣って現れたのか

 それとも新築の立派な仏壇を見に来たのか。

 

当時、義父も「この子のおかげで命を拾った」

 そう言っていました。

 

幼女の死亡は昭和7年?

 義父もその事実を知らず・・・

  義父の母とは夫の苗字が異なり

何か事情もあったみたい。

 

この世に生まれて

 わずかな年で病死とか・・・昭和初期じゃ

  満足な医療も受けられなかったんだろうなあ ショボーン

 

 

2023年12月 義父が他界してもう1か月でしょうか。

 義父に30年以上の命の時間を与えた「座敷童」

 

今は 義父と一緒に「この世の土産話」でも

 聴いているのかな?

 

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真っ赤な着物を着た

 小さな座敷童・・・

 

私の末期がんは誰も教えてくれなかったけど

 守ってもらえた義父は90歳まで人生を楽しめたのでしょうね。

 

 

あ・・・私も死後に

 一緒に遊びたい人 動物たち いっぱい。

  また逢えるのでしょうか・・・

 

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遠い昔の

 座敷童の話でした。