栗原市金成にある
宮城県文化財 旧金成小学校校舎を見てきました。
平成20年の岩手宮城内陸地震と今年の東日本大震災と
2つの大地震を経験しているのにもかかわらず
大きな損傷を受けなかったようです。
昔の建築方法の素晴らしさを感じました。
近くには
金成ハリストス教会があります。
このあたり一帯が文化財がたくさんあり、散歩がてら楽しめる
地域です。
登米市にも明治時代の小学校を観光資源として利用している地域が
ありますが、金成のこの小学校も歴史資料館としてのみの活用ではなく
観光資源として地域がもっと活性化にできるよう、活用を進めるべきでは
ないかと感じました。
旧金成小学校校舎は明治20年に建築され同43年に移築された擬洋風建築です。
木造2階建て、寄棟、鉄板葺きの建物で、後に増築したのか分かりませんが、左右に切妻屋根部分が附属しています。外壁は下見板張り、構造も洋風真束小屋組を採用し、玄関ポーチを大きく張り出し、2階部分をバルコニーにするなど洋風建築 の要素を取り入れています。
しかし、明治中期の地方建築という事もあり、洋風の要素より、伝統的な和風の要素の方が強く感じます。
特にバルコニーの屋根は唐破風に懸魚、虹梁、大幣束などが用いられ和風の感じが良く出でいます。
平面構成として中廊下を採用していて宮城県 内では唯一の遺構として宮城県指定文化財となっています。
現在は金成歴史民俗資料館として一般公開されています