朝ドラ「ブギウギ」。
ブギの女王といわれた笠置シヅ子さんをモデルにした話。
私が知っている笠置シヅ子さんは、
家族そろって歌合戦の司会やカネヨのクレンザーのCMで
出演されていたときの、
とっても元気な関西弁のオバちゃん。
「この人歌手だったんだよ~。」
と言われてもピンときませんでした。
元気なオバちゃんのイメージしかなかった
笠木シヅ子さんの生い立ちを、
ドラマを通して知りました。
養父と養母に大切に育てられた事。
弟さんが戦死した事。
結婚を誓い合った人と結婚できなかった事。
その方が病死してしまった事。
茨田りつ子のモデルである淡谷のり子さん。
淡谷のり子さんは、歌番組に出演すると
若い歌手の歌い方をいつも
「ダメ~、ぜんぜんなっていない。」
っておっしゃっていました。
どうしてこんなに辛口なのかな~と思っていたのですが、
このドラマでよくわかりました。
戦中、鹿児島知覧の慰問の時、
若い特攻隊員の前で「別れのブルース」をうたった事。
生活が厳しくて、ヌードモデルをしたことがあった事。
望まない出産をした学生時代の友人の子どもを、
自分の子として育てた事。
(ドラマではちょっと脚色してありましたね。)
歌に人生を捧げた人だったんだろうな~。
淡谷さんのお気に入りだったことばが
NHK青森WEB特集に載っていました。
「唄ありて喜びあり 唄ありて涙ながす 我が生けるをただ唄にのみ知る」
同じ時代に歌手だった二人。
元気いっぱいいつでも前向きな性格の笠置シヅ子さんと、
お人よしなのにあまのじゃくな淡谷のり子さん。
覚悟して歌手をされていたんですね。
戦争を知らない人には、できない覚悟。
この世は義理と人情でできている。
情けは人の為ならず。
親切にすれば、いずれは自分に戻ってくる。
温かい目で見守る。
困っている人には、手を差し伸べる。
若い人って、おせっかいとか煩わしいって思っている人も多いと思います。
でも、困っていたら助けて欲しいって思っているはず。
きっと、心の中で
「誰か、助けて~っ!」
言っていますよね。
だから、おせっかい
たまにはしても良いよねって
思ってしまいました。
最終回の終わり方も、良かったな~♪