もう旧型になってしまいましたが、campagnolo レコード RD

 


これを今回バイクに組み込みます。



6700のULTEGRAのRDから変更しますが、とりあえず重量

 


 


いやはや凄い。

褒めるべきは当然シマノ。

6700は旧型の10速時代のやつ。それも値段はカンパの5分の1くらい。
なのにたった10g差。

さすが世界のシマノ。

皆さん、コンポはシマノで決まりですよー(笑)




さてカンパのディレイラーを取り付ける前に、じっくり眺めてみます。

 


美しいというのは一旦置いておいて・・・。



レコードのリヤディレイラーの下側プーリーは、セラミックボールベアリングが入っている。
これが恐ろしくよく回るのだ。
たいていのプーリーはヌルリとした抵抗がありすぐに回転を止めてしまうものだが、これは指で弾くと何の抵抗もなく瞬間的に回転数が跳ね上がる。

シャーン。

何という軽やかな感触。
抵抗ゼロの快感だ。飽きることなく何度も何度もプーリーを弾く。

シャーン。

思わず、これを使って軽やかに走る自分の姿を想像してしまう。
機械としての自転車の究極の目標は、走行抵抗ゼロである。
現在絶賛大流行中のエアロロードも、軽く硬いホイールも、1g単位で重量を測ったパーツも、抵抗を少しでも少なくしようとエンジニアが四苦八苦した結果だ。
そして、自転車乗りの究極の夢は、そんな自転車を羽のように軽やかに走らせることである。
このプーリーの回転フィールは、そんな自転車乗りの欲望を喚起するのだ。

シャーン。

指先から脳にかけて快感が走る。

フレームやパーツの性能は感覚的直観的に感じ取ることが難しい。
剛性やしなやかさや扱いやすさやトラクションや味といったものは、実際に負荷をかけて走ってみないと分からない。
しかし『軽さ』と『回転抵抗の低さ』は、“高性能であること”を人の感覚へ直接的に刷り込む。
空気のように軽いパーツ。息を吹きかけただけで回り始めるベアリング。
それから人は、走らずして性能向上を感じ取ってしまうのだ。
それを自分の自転車に組み込めば、夢のような走りができるような気がしてくる。
だから自転車乗りはどうしようもなく軽量化と高性能ベアリングに魅せられるのである。



※サイクルスポーツ 2016年3月号
116ページから一部引用

 


 

(笑)



『なんか本物の自転車ブログっぽい!』と一瞬思っちゃいました?
残念でした、引用しただけです(笑)

僕はこんな官能的な文章は書けやしません


勝手に一部引用しましたが、是非ベアリングに興味がある方は、バックオーダーしてでも3月号を買って読んでみてください。
ちょー面白いこと書いてありますよ♪

そしてこの宣伝でサイクルスポーツさん、引用したことをお許しください(笑)




ちなみにこの記事を書いた筆者は、過去ベアリングにはまってはまって、何万円とベアリングに継ぎ込んだものの、そこまでの性能差は得られないと理解し、いったんベアリングから興味がなくなったところで、カンパのディレイラープーリーと、スーレコのカルトベアリングのクランクに瞬時にやられて、またもベアリングの世界にどっぷり浸かった・・・と書いてました。

いやー、分かります。


実は僕も、このブログは2013年から約2年間休止してたんですが、その休止してる間に一度、スーレコのカルトクランクを入手して、クルクル回して体感してます。

残念ながらクランク長が合わなかったので、カルトクランクは素直に手放し今はUSBベアリングのカンパクランク使ってますが、やはりカルトの回転抵抗の低さは官能的でした。

当時は、コーラスクランクと、今のUSBクランクと、カルトクランク。
3つ手元にそろえて並べてクルクルやって比較して・・・、一人でニタニタ笑ってました。
うん、変態ですね、分かってます(笑)




ディレイラーの話に戻します。

自転車の機材を比べる場合、比較対象はとっても大事です。

僕の場合、9000DURAプーリーでした。

 


6700のRDに、これを入れていたので、シマノの中ではもちろん最強のはず。


でもこのプーリーを弾いても、なんか違う。

 


確かにカンパと同じくらいシャーンと回りますが、官能的に感じない。アドレナリンは出やしない。

回り方?音? うまく説明できません。

これはもう性能差とかいう根本的なことではなく、もう僕がカンパニョーロに心を持っていかれてるから・・・、文字どうりカンパに“いかれてるから”きっとそう思ってしまうんだと若干自覚はしてます(笑)


でも・・・。



比較できる機会があれば、シマノとカンパのプーリーを指で弾いて、どちらが心に響くか是非感じてほしいですね。

もちろん、チェーンがかかってたらこれできないわけなんで、そうそうそんな機会はないとは思いますが、僕が自分で自転車屋やるなら、両方のプーリーを店頭に置いて、シャーンってお客さんにやらせますね。
『カンパニョーロ、いいっしょ?』って(笑)



やっぱりね、美しいだけじゃないですよ、カンパは。

高いだけじゃないですよ、選ぶ価値ありますって!



僕は前から、そして今現在も、カンパニョーロのベストバイ(一番買うべき)は、コーラスだと思ってます。

コーラスとレコードの値段の差に、そのまま性能差がくっついてくるとは思えず、コーラスで組んでホイールの方に予算を振る方が間違いない買い物だと思ってます。


でも

でも・・・



USBとかCULTとかセラミックボールベアリングとか、今回のような体験してしまうとダメですね

やっぱりレコード最高って思ってしまう。


多分自分でメカやる人間であればあるほど、組んでる最中にシャーンして遊べる人であればあるほど、レコードにして良かったなー・・・と心から思えるような気がします。


頭ではコーラスと分かっている

人に勧めるのもコーラスと決めている


でも自分はやっぱりレコード。
見栄とかルックスとかそんなんじゃなく、心に響くものが確実にある。




異論は・・・認めます。 矛盾してるってのは十分分かってます(笑)

レコード自慢・・・うん、それも認めます。

僕は心底惚れ込んでますから、まあたまには自慢も許して下さい




さて次回の自転車ネタはいよいよパーツを組んでオールカンパにしていきますが、下の部品

 


4つのうち1つだけ。組むのに相当悩まされました。

『分からん!もうここだけシマノにしたろか!?』・・・とさじを投げかけそうになったほどです。

さて どれに手こずったのか?是非予想してみてくださいねー♪

今回絶賛してるディレイラーがそうだったとしたら、相当面白いですけど(笑)




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