さよなら、東京メリーゴーランド | しょーこのひゅーいブログ

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石崎ひゅーい全曲レビューへの道



さよなら、東京メリーゴーランド


4/24東京キネマ倶楽部で行われたワンマンライブ。昨年から決まっており発表されていた単発ライブで、長く長く待っていたライブ。


スペシャアプリでひゅーいの書いた小説が毎週アップされており、先日最終話を迎えた。ひゅーいはその小説とこのライブを繋げたい、現実か小説かどっちにいるのか分からなくなるような空間を作りたいと話していた。


“死の世界と詩の世界”


小説の主人公はひゅーいファンの女子高生で、ビルから飛び降りて死の世界に来てしまったんだけれど、死んでしまった理由が分からなかった。だけどもひゅーいの音楽だけは忘れていなくて…。小説の中にはひゅーいの曲の詩がたくさん登場する。とても不思議な小説。



ライブ会場東京キネマ倶楽部はとっても雰囲気のある場所だった。古~い高級レストランのパーティ会場みたいな印象かな。まぁキャバレーだったらしいけどね…(笑)


ひゅーいは長澤知之さんのライブでこの会場に来た時、この【さよなら、東京メリーゴーランド】を思いついたらしい。この小説もこのライブもここで生まれたんだと思うと余計にこの会場がこの物語のセットのように思えた。





いつものSEはなく、オルゴールの音が聴こえる。会場の雰囲気ととてもマッチする。非現実的な世界だ。

*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*



ゆっくりとバンドメンバー、ひゅーいが登場。ほぼ満員の会場が湧く。そして


【僕だけの楽園】
【シーベルト】


思いのほか小説というよりいつものひゅーいのライブ感。すごく盛り上がる。みんなでイエーイと叫ぶとこの上なく楽しい気分になる。

あぁ、バンドライブ久々。嬉しい~(>_<)
声も力強く、心地よく伸びる。コンディションも素晴らしい!良い!!


【人間図鑑】
【ガールフレンド】


今回のライブは昔の曲もたくさん歌ってくれた。小説のことを少し思い出す。思えばひゅーいの曲はどれも小説に似合う。


【夜間飛行】


歌う前にひゅーいがお客さんを煽るから余計にヒートアップする。



そして全力で歌って力尽きたひゅーいが倒れこんだまま言う


「大丈夫?」「大丈夫かー?」
「大丈夫じゃない」


ゆっくりと起き上がる


「大丈夫?」「大丈夫じゃない」
「大丈夫?」「大丈夫じゃない」


※コール&レスポンスではなく全部ひゅーいが言っています


「大丈夫?」「大丈夫じゃない!」

「大丈夫。僕が、僕が…」



おおおおっ!キタ!



「僕が…僕がいるぞ!!!!!」


【僕がいるぞ!】


かっこよすぎでしょwww
完全にやられました…( ´ ▽ ` )



君のヒーロー何処にいるの?
救世主なら目の前にいる
気軽に電話してきていいよ
うろ覚えの名前でも

僕がいるぞ!ここにいるぞ!
助けてあげる どんな時でも
目の下のクマを森に返して
ふたりきりでいよう



ついに聴けた!バンドライブでの僕がいるぞ!!!あーやっぱり最高だ。ずっと手を挙げていたい。ひゅーいがヒーローでいてくれるのなら、ずっと支持していたい。


ひゅーいと電話のエピソードを思い出す。つながった・つながらなかった、いろいろあるけど、たぶんここにいるたくさんの人がそれぞれのエピソードを思い出してるんじゃないかなぁ。


感動に包まれていると2番のサビでひゅーいがガバッと客席に割り込んでくる。ここぞとばかりにお客さんがひゅーいを触りに行き、大きなモッシュがおこる。転んでしまう方も…。


もっと来いよ!もっと熱くなれよ!
そんな風に余計に激しく歌うひゅーい。この曲は歌とパフォーマンスで私の意思を強くさせてくれる。



【僕はサル】


このバンドバージョンがすごいの。前のワンマンの時も思ったけど、ライブってすごいって思わされる。



空になりたいんだ 真っ青な



光、音、声。圧倒され、心に突き刺さる。
僕がいるぞ!で急激に密着した客席がみんな棒立ち…(笑)



【常識】


まさかまさかこの曲が聴けるなんて。

君がいないLIVEで知られている名曲。
都道府県ツアーの頃からひゅーいの追っかけをしている私もライブでは初めて聴く。感動。



【第三惑星交響曲】
【ファンタジックレディオ】


聴きなれた、心地よい音。飛んで跳ねて笑って。前のワンマンの時みたいに1人選ばれてステージに上がり、ひゅーいから熱い愛の告白。

「あーーー君のことが好き!!」

ヒューヒューってはやしたてて盛り上がるひゅーいファンが好き。



【星をつかまえて】


ひゅー汁はここで!左右に2回!w



だから星をつかまえて
だから星をつかまえて

もっと!もっと!

だから星をつかまえて
だから星をつかまえて

ファイトファイト!



本当は夢をつかまえての部分もあるはずなんだけど…もうこのさい全部星で(笑)



【ナイトミルク】

「まくらの友達よ、まくらの友達よ…」

しっとりとナイトミルク。
右端の床にあるライトに向かって吸い込まれるように歌う。



【バターチキンムーンカーニバル】

ライブバージョンのピコピコサウンドでとおみさんも立ち上がって跳ねる(((o(*゚▽゚*)o)))



【母子手帳】
【反抗期】


ここで母子手帳か!と思ったけど、この2曲の流れが愛おしい。
それにしても反抗期の楽しさときたら!ずっと変わらない!!!



【ピーナッツバター】

おしまいに、使っていたハープを客席に投げる。あらぬ妄想が頭をよぎるがそこはあまり考えないようにする(笑)


【3329人】

私の妄想を一瞬で吹き飛ばすイントロ!wこの曲は最高潮です。

ひゅーいに促されて歌う「セーラー服がよくお似合いで!」

みんなそろってる。素敵。


曲の終わり、ひゅーいが舞台袖からかなり危ない高さの脚立を持ってくる。意気揚々と登り出す。


あーーーやめてくれ本当に。


飛び降りるのはひゅーいなりのシメ。こんなんでライブ中の集中力MAXのひゅーいがケガするわけないんだけども。でも見ていられないな。もっと別の考えてくれないかな(笑)


飛び降りて倒れながらも立ち上がるひゅーい。ホッ




アコギが用意される。手紙を手に持っている。


「ファンレターをもらいました。今日はこれを読んで終わりにしたいと思います。」


えええ、と思う。もう終わりかという思いと、ファンレター読むのかってゆう思い。と、少しのジェラシー(笑)



可愛らしい封筒を開き、読み上げる。


*うろ覚えです

「石崎ひゅーいさんへ。私は17歳の高校生、名前はカズと言います。いつも石崎ひゅーいさんの音楽に救われています。私はレズビアンです。もちろん好きな人は女性です。その人はアイルランド人の英語教師なのですが、突然高校をやめて連絡も取れなくなってしまいました。私は今、黒い雲の上を歩いているようで、どこか高いところから飛び降りてしまいたい気分です。こんな気持ち悪い手紙を書いてすみません。…」


「こんな手紙をもらいました。この子のためにこの曲を歌いたいと思います。」


【さよなら、東京メリーゴーランド】


どうして涙が出るのかな?
こんなに近くにいるのにね
ベランダに桜の花弁、濡れてしまいました
私を愛して、赤ん坊みたいに
夜は産声を上げて朝に負けるけど
私、負けたくないからね
一生愛することなんか 一生できないと思ってた…



それは小説の主人公の女子高生が飛び降りる前にひゅーいに向けて書いたあのファンレターだった。
全てが繋がった時、鳥肌が立って震える思いだった。


そしてフィナーレは歌。小説の最後の詩のあのまんまの歌詞で。

*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*


そのメロディーはわりと基本コードで構成されている感じの分かりやすい曲。そのシンプルさが女子高生の気持ちとシンクロして切ない。


サビは叫びで、女子高生の苦しい気持ちがもろに伝わってくる。また、主語が私だからか、私は自分自身の気持ちともシンクロする。ある意味、こんなに共感を覚えるひゅーいの曲は今までなかったかもしれないと思った。


ツーっと涙が流れる感覚。
ライブと小説、そして現実。その境界は曖昧だったと思う。私は主人公の女子高生と自分の思いが重なった時、普通のライブだったこの前の17曲も全て強い繋がりを感じて、なんとも言えない気持ちになった。




ひゅーいとバンドメンバーが退場する。
閉演とともにまたオルゴールが鳴る。


*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*




あまりアンコールをしないひゅーいのライブは、いつもはすぐに「今日の公演はこれで全て終了です」とアナウンスが流れるのにオルゴールの最後の一音が鳴り終わるまで、アナウンスは流れなかった。



ライブの激しさと、小説が完結した爽快感と、切ないオルゴールの音。
ひゅーいはまた新たな感覚をくれた。スケールの大きなライブだった。突発的な一瞬のライブもキラキラするけど、半年以上かけてじっくり作られるライブというのも素敵だなぁと思った。


とても素敵な時間をありがとうございました。シンガーソングライター石崎ひゅーいを精一杯応援しつつ、今後のマルチタレントとしてのご活躍も期待しています。*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・



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