らせん です
みんなが寝静まった部屋は
どこまでも静かで
外の音もなにも聞こえてきません
まるで
わたし以外の人はみんな
眠り薬を飲んで
最小限の呼吸をしながら
深い眠りについてしまったようです
そんな中
毛布にくるまって
枕に頭をのせてるのに
眠れないわたし
あたまがいたい
昼間見た風景を
思い出して
痛み止めの代わりにしましょう
12月なのに
青々と茂ったセイヨウアサガオの藪
ところどころにピンクの彩り
そして
飲み込まれていく
ベンチと椅子
こんな風景がなによりも好き
思い出して優しい気持ちに
なれるのに
まだ頭が痛い
眠れない
目を瞑って
頭の中に心臓が移動したような
ズキンズキンと
規則正しい痛みに耐えながら
静まりかえった夜の中にいます
眠れるかな
鎮まれ
この
痛み