らせん です
その土地に古くから伝わる話しが好きです
わたしが生まれ育った横浜の一角
自分の身のすぐそばにも
太田道灌の別宅があったと言われる道灌山
諏訪馬ノ允のなまえをとった諏訪坂
そして馬ノ允の棺の蓋と伝えられる石板が
何体かのお地蔵さまの後ろに建ててあった
人家の中にあった寺尾城のお濠跡
お寺の駐車場は大きな蓮池だったこと
二ツ池がふたつに分かれたのは
力自慢に倒された大蛇が横たわったから
追剝ぎが出た切り立った崖道は
座頭ころがし と呼ばれてたこと
ざっと覚えているだけでも これだけありました
布団に入って母から聞く寝物語や
おばあちゃんの手仕事を見ながら聞いた話し
もしかしたら知らない人もいるかもしれない
そんな小さな伝承を
心の中に持っていることが嬉しいです
わたしの好きな小さな空間は
秋から冬にかけて金色に輝きます
その者 青き衣をまとい
金色の野に降り立つ
ナウシカが歩いていてもおかしくない風景
盲いたばばさまの代わりに その姿を見ましょう
ナウシカのような耳当て帽子をかぶっていたけど
青い上着は着てませんでした
もし青い上着を着ていたら
そして この草はらに足を踏み入れたら
伝説の中のヒトに近づくことが出来たかもしれません
作られた伝説でも
パズルのようなひとかけらがあてはまれば
もしかしたら本当になるかもしれません
そうやって伝説とか伝承は
時を超えて語り継がれていくのですね
すてきなこと な気分です