合格らせん です

あまりにも天気が良いので
行き先も目的も急遽変更です音符

こんなときは自分の気持ちに正直になるのが一番


見えない兜と甲冑に身を固め
いざ 出陣きらきら


先陣をきるぞ 者どもよいか
遅れをとるなよ
ついてまいれ駈歩




photo:01

@鎌倉市扇ヶ谷



見上げると大岩が頭の上に落ちてきそうです岩

はるか昔からここにあり
この場所だけ残され
木は茂り根を張って
岩をがっちりと支え続けています

坂東武者の乗る馬はいななき足を蹴たてます駈歩

口綱をとる足軽の着ている粗末な鎧は

手柄をたてることを祈りながら
女房が手ずから繕って不動明王青不動のお守りを縫い込んだもの






photo:02

@鎌倉市扇ヶ谷


いよいよ化粧坂に突入します

馬や兵の足をとるような湧き水で濡れた岩の道

足場が悪いぞ
心してまいれ

手に手に刀を握り

戦幟を背中にくくりつけ

手柄をたてようと逸る心を抑えながら


一歩 一歩







photo:03

@鎌倉市扇ヶ谷



道の真ん中にある大岩は
化粧坂を突破して幕府に攻め入ろうとする
謀叛を企てた者を阻む砦の証し

おのれ 北条め
幕府の実権を握り いいように操りおって


新田義貞の苦渋の呟きは
逝っても尚幕府に覆い被さる
女帝北条政子の高笑いに消される平安


義貞ごときに
吾が頼朝殿と築きあげた幕府が崩せるものか
化粧坂を越えてみよ
そなたごときにこの砦が破れるものか






photo:04

@鎌倉市扇ヶ谷


化粧坂は天然の要塞aya

馬の足を鈍らせる自然の段が続き
決して広くはない坂の幅は
多勢の兵が一気に駆け上がることも出来ない

奇襲をかけるのは上から

待ち受けるのは

幕府の最高権力者北条高時の元 武将金沢貞将率いる軍勢

矢を射かけ
岩を落とし
新田義貞の軍勢を翻弄する矢




遠く耳をすませば合戦の声が聞こえてきそうです

新田の軍勢を踏みとどまらせた
幕府側は化粧坂では
確かに言ったのでしょう


恐るるに足らぬわ


それは鎌倉幕府を設立した源頼朝の声でもあり
頼朝に寄り添い常に高みを目指していた
北条政子の声でもある


その声を聞きながら
時を越えて化粧坂を上りましょう階段


幕府の滅亡を決める 由比ヶ浜の合戦まで

もう少しだけ時間があります


しばし 遠く去った鎌倉の夢を見ながら

化粧坂を上りましょう階段






時の旅人 な気分ですドキドキ