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~被災地の生きがい仕事と生活の足をつくろう!~ ぐるぐる応援団のブログ

地元の人たちと一緒に、地域で使いやすい「移動」を考え、実現させる。
人・モノ・サービスの循環による地域の交流を増やし、生活が活発化する流れを応援していきます。

10月30日に仙台の東北大学萩ホールで

TEDxTohokuというイベントがありました。

遅くなってしまいましたが、その報告をします!



TEDは世界各地で開催されているイベント。

TEDは、Technology, Entertainment, Designの頭文字をとったもので、1984年に各界の人が集まって会議を始めたのがはじまりなのだそうです。

今回は医療、アパレル、メディア、農業などの各分野で被災地を中心に活動している12人の登壇者が震災後の未来、復興へのアイデアを語り、それをみんなで共有して復興の出発点にしようという目的で、仙台で開催されました。

観覧500人の枠を大幅に上回る600人ほどの申し込みがあったそう!


感想として、

「普段生活していると、他分野で活躍されている方の話を聞く機会はなかなかないから、刺激的。」

「短いプレゼンテーションで、凝縮された珠玉のプレゼンだった。どの人も聞き入っちゃって、全然飽きなかった」

という声をたくさん聞きました。


ぐるぐる応援団代表の鹿島美織さんもスピーカーとして参戦!

後日、動画が配信されたらブログにのせますね♪



そして、

イベント後の懇親会に、

仮設住宅のおかあさん達が作った漬物100人分とおにぎり200個をケータリング!!


漬物とおにぎり作りの様子をお伝えします。


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前日は漬物の仕込み。
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白菜、きゅうり、にんじんをリズムよく切っています。
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早い早い!!


大根は紫蘇の実と和えて、塩であっさりとした味わいに
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メニューはおかあさん達のアイデアです!

おかあさん達が予想以上のスピードで調理を進めていった結果、一時間弱で終了!!

さすがです。



当日はおにぎり作り。

炊飯に時間がかかるため、おかあさん達に前日からお米をセットしてもらい、

当日朝6時に炊き終わったご飯を一度外に出し、すぐに二度目の炊飯器をしかける、という作業をしていただきました。

「おにぎりって、意外と手間かかるんだぞ~。弁当のほうが簡単なんだよ、詰めるだけだから。」

へぇ~。

教わることがたくさんです。

集会所での作業は朝6時からスタート。
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今回は余裕をもっておかあさん達の前に着きました!

6時半頃、「おう。今日はちゃんと来てたな!ちゃんと起きてるか見に来たぞ。」と心配したおとうさんが見に来てくれました。

ご心配おかけしてすいません(;^_^


おかあさん達も7時ころからやってきて、くれました!

集合した人から作業開始!

おとうさんの提案による混ぜご飯をつくります!
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ワイワイしながら、おにぎりリレーをしていきます♪
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「おとうさん、今何個?」
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「あと150個だな!がんばって~!」「あや~、まだまだだ~笑」

愛情コメコメ握りました。
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当日の懇親会の様子
↓↓↓↓↓

たくさんの人が懇親会にいらっしゃいました
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「おにぎり、おいしいです!」~被災地の生きがい仕事と生活の足をつくろう!~ ぐるぐる応援団のブログ


オードブルの中に手作りの漬物。喜ばれていました!
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スタッフの方々。おつかれさまです!~被災地の生きがい仕事と生活の足をつくろう!~ ぐるぐる応援団のブログ

おにぎりと漬物
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「もう3個もたべました!」~被災地の生きがい仕事と生活の足をつくろう!~ ぐるぐる応援団のブログ



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TEDxTohokuケータリングチームの佐藤宏樹さんが、

懇親会の参加者から「おばあちゃんたちに会いたかったー石巻にいってみようかな」と声をかけられたそうです。

おかあさんたちの手によって、石巻のアピールができました!!

復興への、一歩です。

視覚からの文字による広告とは違うPR。

なかなかよい効果が生まれたのではないでしょうか。



おかあさん・おとうさんとおにぎりを作るのは何度もやってきましたが、

今回は、いつものお茶会でおひるごはんと違って

完成させなければならない時間が決まっていました。

おかあさん・おとうさんの意識もいつもと違うようで、

「何時までに、って言ってくれればその時間にはバチッと200個出せるようにするから!」

と、はりきってくれました。

やはり、仕事と、自分たちが食べるためのご飯づくりは違うなぁと改めて感じました。


表情も動きも、パリッとしています。


なべさんが言っていた「生きがいっていうのは、役割なんです」という言葉

その通りだなぁ、と思い出しました。



すべて漬物・おにぎり作りが終わった後、みんなで一杯のお茶を飲みました。

「あ~おわったー!おつかれさま~」
「ホントにおつかれさまだね~」
「だからおにぎりは大変だって言ったべ~」
「でも間に合うように終わって良かったね~」
「1時間も早かったね~余裕だっちゃ」
「みんな協力してくれたからねー」

なんて言いながら。


その時の表情といったら!!!!!



なんか、あまりに感動して写真を撮るのを忘れてしまいましたが…(汗

本当に、いい表情をされるんです。

みなさんが。

9月から何度もお会いして、お話したりおうちでご飯をごちそうになったり、イベントに参加していただいたりしましたが、
初めてみた表情でした。

仕事をやりきったとき、人はこんなにいい顔するんだっけ。



インターンでぐるぐるに来ていたトリも、

「なんでこうゆうこと(おかあさん・おとうさんの仕事づくり)してんのかな~って、正直思ってたんですけど、今日の見てたらねぇ、やっぱこれ必要だなって思いました。」

と言っていました。



集会所を出るとき、

「おつかれさまでした」
「ありがとうございましたー」
「お世話様でしたー」

と言っていくおかあさん・おとうさん。


はぁ~。なんだか、あったかくなりました。




パリッとする時間は、あったほうがいい。

でも、無理ない時間で、無理ない間隔で、無理ない環境で。

自分の役割をもって、自分にしかできないことをして、

仕事のおわりには「おつかれさま」「ありがとう」を言い合える

そんな仕事場づくりができたら、サイコ―だなぁ。




今回も学ぶことが多かったイベントでした。


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TedxTohokuスタッフのみなさん、貴重な場をありがとうございました。
本当におつかれさまでした。

ケータリングチームの佐藤さん、ありがとうございました。

参加してくださったおかあさん・おとうさん、ありがとうございました。








ヒロ@岩手出身社会人1年生★東北の復興めざして勉強中!




紹介するのが遅れてしまいましたが、


10月17日から3週間インターンの


鳥越俊介くんがぐるぐるに来てくれました!


(写真は記事の一番下にあります♪)


鳥越君は大学3年生。慶應義塾大学で、経済特に中小企業について勉強しているそうです。


わたのハウスでは、「とりくん」「とりりん」「とり」などと呼ばれています。

「何かしたい」との想いで、被災地を車で回りながらボランティアをしていた、とり。

ETIC.を通じてのインターンは、これが二回目だそう。

やる気満々の行動派です。


毎日その驚くべき行動力を発揮しています!!!



そして、

掃除が苦手なぐるぐるチーム・・・。

とりが来てから、かなりいろんな物が整理されました。

ごめんなさいm(_ _ )m
そして、ありがとう(。-人-。)



なべさんやヒロと同じで、スノーボードがすき!とのこと。

最近は、冬になったらみんなでボードに行こう!!と話しています。



よく笑い、よく食べ、よく動く!

そんなとりりんです。

よろしくお願いします♪


↓★とりりん★↓

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ヒロ@岩手出身社会人1年生★東北の復興めざして勉強中!







10月22日、23日は渡波第一団地仮設住宅で、

iPhoneでおなじみのApple社の有志の方々がiPadを使って映画会!

ぐるぐる応援団も会場準備やお茶会の運営などで協力させていただきました。



iPadの説明をする丸田さん
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「無制限に、というわけにはいきませんが、月に10本~20本、無料でみなさんに好きな映画を見ていただけるようにしたいと思っていますので、集まる場を作るツールとしてiPadをご活用いただけたらと思います。」と丸田さん。

誠実な人柄が伝わる話し方をされます。



最初はとりあえず、

映画を見てみましょう!

ということで、iPadを使って映画を選び、集会所にあるテレビで写して映画会。


子どもたちのリクエストに応えて「カーズ」を上映。

食い入るように観る子どもたちと、3週間ぐるぐるにインターンの鳥越くん。
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映画の後は、

iPadを触ってみよう!

ということで、実際にみなさんにiPadを操作していただきました。


子どもたちは早い!

操作を教える間もなく、自分でおもしろいゲームを見つけたり、

アルファベットをなぞって覚えるアプリを使っていました。
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「パソコンも使ったことねぇ」というおかあさん。

「例えば動画の検索もできますよ。誰か好きな歌手はいらっしゃいますか? ここに入力すると…」
と、一瀬さんが説明します。

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おかあさん、無事に「きよしのズンドコ節」を観れました!

よかった、よかったヾ(@^▽^@)ノ



*********


60代くらいの、あるおとうさん、

「手紙が書きたい」とおっしゃいました。

最初は聞き取るのが少し難しかったのですが、少し近づくと言葉が拾えました。

おとうさんは手が思うように動かないので、ペンが握れないそうです。

「いろんなとこで仕事してたから、手紙がいろんなとこから来る。

だから返事が書きたいんだけど。

書けないから。」

と、おとうさん。



おとうさんはiPadを使って手紙を書こうとします。

しかし、人差し指でキーボードに触れようとするのですが、ほかの指も画面に触れてしまって文字がうまく打てません。

すると、丸田さんがその場で音声入力のアプリを落として、再び音声による入力に挑戦。

しかし、発音もはっきりとすることが難しいので、これもうまくいかず。

・・・・・

これまで、文字をを書けない・打てない不便さを想像したことがありませんでした。

私は文章を書くのがすきです。

パソコンを使って、携帯を使って、ペンを使って

自分で整理するために、そして、誰かに伝えるために書く。


伝えたいのに、伝えられない不便さ。


想像しただけで、身が固まるような悔しさを感じました。

何とかしたい。

何か方法はないか。

代筆をすることはできるが、それを継続してやっていく方法はあるか・・・。



個人的に、すごくすごく気になっていました。


・・・・・

次の日も、同じ場所で映画会。

私は参加できなかったのですが、そのおとうさんもいらっしゃっていたそうです。


そしてなんと・・・


5行ほどの文章を書いていらっしゃった!!!


とのこと。


どうやって書いたのでしょうか。わからないけど、すごい!!

よかった~。


今度行ったら、どうやって書いたのか、手紙が出せたのかそれともメールを送ったのか、お返事はきたか、いろいろ聞いてみます。


・・・・・


技術の力と、Appleの有志の方々の気持ちが、

このうれしい出来事を生み出すキッカケになりました。



Appleの丸田さん、一瀬さん、秋間さん、ありがとうございました。

また、よろしくおねがいします!











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