3232作目は想像よりは楽しめたアルゼンチンの魔女映画を・・・。
『ウイッチクラフト 黒魔術の追跡者』
2020年アルゼンチン作品。
娘を誘拐された魔女が人身売買組織に立ち向かう姿を描いたアルゼンチン発のサスペンススリラー。
-あらすじ-
セレナは黒魔術を操る魔女。とはいえ、彼女が黒魔術をかける相手は悪人だけで、自身の
欲望を満たす目的で他人を呪うような事はなかった。しかし、そんな生真面目な性格であっても、
魔女というだけで周囲の目は厳しく、時にはいじめを受ける厳しい生活を送っていた。そんな
ある日、セレナの娘・へレンが、携帯電話欲しさに友人たちとアルバイトに出かける。しかし、
そこに待ち受けていたのは、性奴隷を目的とした人身売買組織だった。組織に監禁される
少女たち。魔術による娘からの交信で誘拐の事実を知ったセレナは、魔術を駆使して娘たちの
追跡を開始。ところが、組織は警察や政治家とつながっており、救出は困難を極めることに……。
-感想-
ボロボロになりながら魔術を使う様子が悲壮感に満ちていて人間くさくて良かったと思います。
お話は警察も組織側に繋がっていたので主人公は死んだ師著運の妻に変身して娘に近づきます。
そして呪いをかけ人質にして市長を脅し組織の連中を呼び自分の娘などを解放させました。
去り際に組織の人間から銃撃をされ娘が死にかけたので自らの目を生贄にして復活させました。
そのあとに建物の閉じ込めた悪人一派を全員焼き殺し平和になった所でエンドです。
魔女物ですが独特で隠れ住むことも無く嫌われ者として現在社会に生きていると言う物です。
気軽の魔術を使うのでは無く自分で血を流すなどして魔術を使っているのでボロボロになっています。
他の魔女の怪物感と違う人間くさいお母さんと言う感じで頑張っていくところが好印象ですね。
内容的には娘を救い出し悪人を倒すと言う単純明快な物で頭を使うことはありませんでした。
悪人は人身売買組織と言うことですが性的な過激なシーンは無くある意味勧善懲悪に近い内容です。
主人公の活躍でよく思っていなかった同級生の親とも打ち解け合うなど後味の悪さは無いですね。
もちろん主人公は片目を失いますが跡継ぎも出来るなどバッドエンドとまでは行かないでしょう。
人数が少なめで派手なシーンも無いので低予算っぽいですがあまりチープさはありませんでした。
ざっくりとした部分さえ気にならなければ今作は映画自体よく出来た物だと思います。
そんな感じで独特な作品なのでアルゼンチン映画など内容に興味がある人は見てみてください。