300作目はなかなか面白かった邦画ホラーを…。
『呪われたパワースポット』
2011年作品。あの神社、あの井戸、あの滝…
あなたの訪れたあのパワースポットが呪われていたとしたら
あなたが訪れたあの場所は、大丈夫ですか?
パワースポットが巻き起こす、恐るべき呪いの連鎖
-あらすじ-
とある村の病院で、不眠症の患者が激増する出来事が発生。
共通した悪夢を見るというのがその原因であった。
その悪夢とは、白い服を着た髪の長い女が出てくるというもの…。
また病院には、全身がただれ体中から血を噴き出した女子高生や気がふれた妊婦も
運びこまれて来て、村中がパニックに陥る。それらの患者に共通する何かを感じた
新任の医師・佐伯は独自に調査を始める。 そこには、パワースポットにまつわる呪いの影響が…。
-感想-
4つのオムニバス構成で最後にすべてが繋がると言う構成ですが自分的には良かったですね。
①美肌になる井戸
女子高生2人が美肌になる井戸に行きニキビを気にしてる一人がその水を飲みます。
その後皮膚がただれて引きこもりもう一人が訪ねていくと井戸水を求めるので汲んできて与えます。
そして布団から焼けただれた女子高生がもう一人に襲いかかり襲われた方も水を飲んでエンドです。
井戸がショボいしありきたりな構成で結末もうっすら想像できてしまいました。
②安眠効果のある山
不眠症に悩む女性が気分転換にと仲間達4人で安眠効果のある山にハイキングに行きます。
その日は夢を見つつもゆっくり眠れて喜ぶのもつかの間友人も同じ夢を見たようです。
その夢がエスカレートして夢の中の女性に友人達が殺されていき写っている写真も消え始めます。
しかも写真の後ろに写っている霊が近づいて行き最後に主人公が殺されるときには最前列に来ます。
オーソドックスながら殺されるたびに霊が近づいてくると言うのは面白いですね。
③子宝に恵まれる滝
子供がなかなか出来ない夫婦が子宝に恵まれる滝に行き祈ったら本当に妊娠します。
そのときに昼夜問わず物音に悩まされるようになり妻は夫に言いますが相手にしません。
最後は何者かに滝まで引きずられていき夫が発見したときには妻のお腹の子供はいなくなっています。
霊の姿は映りませんでしたがクワバタオハラさんの演技は想像よりも良かったですかね。
④復縁が叶う神社
過去に彼氏が死んでしまった霊能力を持つルポライターが取材で復縁が叶う神社に行きます。
気が不安定の中で社に着くと死んだはずの彼氏が現れ社の中にある鏡を取ってきてくれと頼まれます。
取った瞬間霊が追いかけてきて逃げ出し何とか脱出しますが封印されていた悪霊も解放してしまいます。
何というか悲しい話なのに主人公が明るすぎて過去の悲しさが一切伝わりませんでした。
⑤生命の樹
そのパワースポットなどがある村の病院では悪夢にうなされて精神的に病んだ患者でごった返しています。
そこに②の被害者の主治医が赴任してきて①の被害者や③の妊婦などを目の当たりにします。
③の妊婦の夫からも話を聞きその現場の滝に行ったときに④のルポライターと遭遇します。
3人は詳しい話を知っていそうな④の神社の管理人に話を聞き隠された過去を知ります。
悪霊の正体は管理人の恋人で①と被害者の同じ日光で皮膚が焼けただれる病気を持っています。
その女性は妊娠したと告げられますが村人に乱暴され最後は管理人にボコボコにされます。
①の井戸で日光で死に死体は②の山に埋められたと聞き一方①の被害者は取り憑かれ病院から消えます。
管理人も含めた4人は②の山に駆けつけそこにいた①の被害者を捕まえ催眠療法をかけます。
霊に揺さぶられながらも医者の知識で狂言妊娠も暴き霊を説き伏せ成仏させみんな元通りになります。
こんな感じの実は各エピソードはすべて繋がっていると構成ですがテンポはいいですね。
1つ約10分超え程度なのでだらだら感は無く見やすい反面詰め込み感はアリごちゃごちゃしています。
でもしっかり見ていくと十分理解できますしラストはハッピーエンドなのですっきりした結末ですね。
グロとか怖さは無く更に人間的などろどろも無くかなりあっさりした内容ですね。
重厚な人間ドラマをお求めの人には向きませんがそもそもホラーにはそういう要素は皆無ですよね。
それでもかなりあっさりした部類の作品なので好き嫌いが分かれる作品でもありますね。
そういう感じで自分的には高評価ですが見る人を選びそうなので興味がある人だけ見てみてください。