おひさしぶりの投稿です。
なんやかんやと平穏に健康に過ごしておりました。便りがないのは良い便り、言葉の如く、病気もトラブルも無く…ただただ馬車馬の様に働き、家事育児に奮闘する日々を送っておりました。
ところが、です。
元旦に起きた能登半島地震によって、生活がまるで変わってしまいました。
私自身は当日、地元の神社へ初詣に行っていて、自宅に一旦戻ってから年始の挨拶に夫の実家に帰ろうかな、なんて思っていたその時。
突然の激しい揺れ。
車内にいたのだけど、左右に縦に揺さぶられ携帯からはけたたましい地震警報が鳴り続け…大きな、とても大きな地震が起きたのを理解しました。それからはとりあえず自宅に帰り、幸い自宅は物が落ちたり倒れたりしていたぐらいだったので、その時点ではこの地震が引き起こした全ての事態を把握出来てなかったのですが…TVの報道を見て、まさしく夫の実家、祖母の自宅付近がとんでもない事になっている事を知りました。
それからは報道やSNSでもあったとおり、安否確認も困難なほど電波状況も悪く、探しに行く為に道なき道を進み向かうけれど途中で戻され…を繰り返して、それでもやっと親や祖母と連絡がつき命からからがら、着の身着のままで能登から我が家まで連れてくる事が出来ました。
夫の実家も祖母の家も全壊。もう二度と住む事が出来ない程の被害レベルでした。体の弱い母や90をとうにすぎた祖母は避難所で過ごすのは難しく、私達子供の家で当面暮らすしかないのは当然の流れでした。
私達家族が住んでいる場所は、能登からは離れた被害が少ない市内なので被災した親族を迎えての生活が始まったわけです。
我が家には祖母が暮らす事になりました。
毎日やんちゃぎみな小学生2人の子育て&馬車馬の如くフルタイム勤務な生活(夫の世話はしてない笑)だったので、割と日常生活が雑な私でしたが、96歳の祖母との生活はそんなわけにはいきません。
食生活は野菜中心にバランス良く朝昼晩規則正しい時間に
薬の服用管理も忘れずに
水分補給もちゃんと出来るよう常に補充
夜中転んだりしないように細心の注意を
入浴もヒートショックしないように
………
などなど、今まで生活に無かった諸々が増えました。もう亡くなったのですが、私の実母を介護していた時にしていた事がそっくりそのまま生活にプラスになった感じ。
でもまぁ以前、実母が居た時は同じ事をしていたのだから、やる事が増えたからしんどい!とかキツイなぁとかそんな感覚は全く無かったです。それどころか、もっと祖母が居心地良く過ごせるような環境作りは他に無いか?と更に出来る事を探すくらい。
ところが、私のやる気とは裏腹に、祖母はどんどん元気が無くなってきて笑顔も減っていき…やはり故郷から離れ友達にも会えないし、日中は私達夫婦も子供達も出払ってひとりぼっちだし辛いのかな?とも思ったので、デイサービスや誰か人と関わるサービスに頼ろうか?と考えたけど…とにかく明らかに過ごし辛そうに感じたので本人に聞いてみたところ…
子供の為に、夫の為に、日々休まずに動いているうえ、お勤めまでしているのに…
私(祖母)の為にまで動いて、全然休めてないあなたを思うとココにいるのが申し訳なくて。
と。
良かれと思い目一杯出来る事を!と鼻息荒くしていた私自身が1番…
祖母の笑顔を奪っていたんだと、
そこでやっと気付きました。
とりあえず、その本音を聞いてから
義姉にお願いして、祖母を受け入れてもらうようにしました。気分転換にもなるだろうし、もしかしたら、そちらの方が水があっている環境かもしれない。
震災から2か月間
誰かの為になれば!
夫の両親や祖母の為になれば!
と思い、仕事でも家庭でもなりふり構わず突っ走ってきました。
でもそれはあくまで私の匙加減であって、相手の気持ちや感覚までを知ったうえでしていた事では無かったんですよね。
誰かの為
それは時にエゴでもあるんだなと。
悲しいけど、認めざるを得ない。
震災で生家や故郷を無くした訳じゃない私は、両親や祖母ほどの傷を受けていないから…私に出来る事をすれば良い。少しでも力になれれば、出来る事をやれば良いんだ、と思い込んでいたけれど…
本当は、
求めてきた時に求めていた熱量で
手を貸してあげれば
それで良かったんじゃないかって
後悔しました。
たくさん考えて、夫婦で話し合って、どうすべきかも色々考えて…
今はゆったり
家族のやりたいように力を添える
そんなところに落ちつきました。
なので、両親や祖母がいつか能登に帰る為にやらなきゃいけない事や考えなきゃいけない事はまだまだたくさんありますが…慌てても復興はまだ先になりそうですし、それと同じペースで無理を抱え込みすぎず皆で協力しながらバランスとって進んでいこうかなーと思ってる今日この頃です。
いつになるかはわからないけれど
いつか故郷で家族みんなで笑って過ごしたい
これが当面の目標ですね。
震災に見舞われ、私達と同じような家庭が
たくさんあると思います。
もっと辛い状況の家庭も
たくさんたくさんあると思います。
今はとても苦しくて、挫けそうにもなる時もあるだろうし、笑えない日々もあるだろうと思います。
でもどうか、
元気で健康に
無理をしすぎないようにお過ごし下さい。
震災を見舞われた方々も
それをサポートする家族の方々も
元気でいて下さい。
また
能登人は元気レポート
します