ひこうき雲が出てるから、
明日は雨だね。
両親がお世話になっている
施設に向かう道中の車内、
兄が言った言葉です。
これまでの兄との関係を思うと、
兄と車内で2人きり、
こんな会話ができるなんて、
奇跡中の奇跡です。
これまでもブログに書かせて頂いたことはあるのですが、
兄と私は8歳の年齢差があります。
私が小学生になった時には、兄はすでに中学生。
ほとんど会話がなく育ちました。
口数の少ない兄は、
しかめっ面をしていることも多く、
私にとって脅威の存在でした。
中学生になり、
大学生の兄に英語を教えてもらっていたのですが
私にとっては、
怖い兄と唯一対面する恐怖の時間
テストで点数が悪いと
ギロリと睨まれ怒られるので、
兄に怒られないために英語は頑張りました。
部屋で2人きりになるだけで、
息が詰まりそうなほどでした。
そんなこんなで、
家庭教師以外ではほとんど接点のなかった兄妹。
大人になってからも変わることはなく、
兄が同居している実家に帰り、
顔を合わせても、
ろくに挨拶すらしませんでした。
以前のブログでも書いたのですが、
兄の連絡先すら知らなかったのです。
ところが母が骨折したことをきっかけに、
父も体調が悪くなり、
介護が必要になりました。
これまで無縁だった介護の世界。
わからないことだらけです。
当時、兄は両親と同居で、
両親との関係性はあまり良くありませんでした。
悔いなく、両親と関わりたい！
思い切って心の内を兄に話しました。
兄も理解を示してくれ、
兄妹協力体制で、今に至ります。
そして、師であるリカさんに出会った今、
兄と一緒に生活していた頃の私とは、
言動も行動も真逆です。
兄といようが、誰といようが、
いつでも人生の中心は私です。
怖いことはありません。
介護でお世話になる方々との交流や、
日頃からやりたいことをやっていること、
初めての方との会話も楽しんでいることなど、
私の変化に、
兄も興味を示してくれるようになりました。
やったね！
兄もやりたいことをやる！
と行動するようになり、
お互いにこんなことがあったよ！
と近況を話すようになりました。
先日は、お嫁さんとドライブに行った、
とのことでその時の様子を
とても嬉しそうに話してくれました✨
過去の兄妹の関係性からすると、
思いもよらない変化なのです！
怖い！と思っていた兄は、
頼れる兄に変化しました。
とても嬉しい変化です。
この人生で出会う人は、
両親や、兄妹、恋人、友人、
などなど全て生まれる前に出会う、
と決めてきた人達です。
それはなぜか。
自分の心を強くし、
魂を磨き進化成長するために、
最良の相手を選んできているからです。
怖い兄が私の兄であったのも、
偶然ではなく、
私が決めてきたことなのでした。
そして、リカさんに出会うまで、
怖い兄、と決めつけ
近寄らないことを選択したのは、
他でもない自分自身です。
過去の私であれば、
今回の件でも、
怖い兄に気を使いながら、
必要最低限の会話だけをし、
常に兄の顔色を伺い、
遠慮をしていたことと思います。
遠慮はバカヤローです
私達はそれぞれが
自分の人生の中心であり、
主役です。
いつでも自分を中心に置いて、
兄と接してきたことで、
これまででは考えられなかった
関係性を築くことができました。
全て出会うことを選んできた人達。
家族や、恋人、友人、仕事で出会う人々、
それらの人と出会う確率は
なんと
0.000375%！
他人がいるからこそ、
人との違いを知り、自分を知ることができます。
洋楽好きの兄のおかげで音楽が好きになったり
兄を怖がるがあまりに
当時の得意科目は英語であったり
そして、実は兄が裏で私のフォローを
してくれたおかげで、
学生生活を有意義に過ごすことができました
たくさんのお陰様があったのです。
両親をよく思っていなかった兄も、
率先して父の介護をしてくれ、
今では、両親のことで一緒に喜んだり、
笑ったりすることができるようになりました。
苦手な人との関係を苦手なままにしますか？
どんなに苦手な人であっても、
関わり方次第で大きく変わります。
物凄く希少な確率で出会う人達。
とてもありがたいご縁なのです！
怖い兄だと思い込み、
自ら関わりを避けたのは、
怒られたくない、
嫌な思いをしたくない、
という、恐れから身を守るという
保身があったからです。
これら恐れと向き合い、行動することで、
自分の弱さに打ち勝ち、
私たちは強くなることができます。
兄に感謝です。
今、目の前にいる人とのご縁に感謝し、
関わっていきましょう‼️
kyoko☆