ちょっとおしゃれなレストランでした。
父なりに私との再会を大事にしたいのかな・・・と思いました。
私はすぐ、母の事を切り出しました。
楽しい顔で学校生活を聞いてきた父を裏切るように。
「母とはどうやって知り合ったんですか?」
感情的になるつもりもなく、淡々と・・・・
私は私の生い立ちをその頃から他人事のように見ている部分がありました。
受け入れてない訳ではないんですが。。。
未だにどこか他人事にみています。
そして父は、母との出会いから、話を始めました。。
母は、当時日本舞踊を習っていました。
ちょっとした発表会があり、父は同僚の奥さんが同じ教室に通っていたらしく、
その発表会に誘われたそうです。
その同僚の奥さんと母が仲良かったらしく、父に紹介されたのが出会いでした。
父は母に一目ぼれしたそうです。
発表会の後から、父もその日本舞踊の教室に入り、父の猛アタックに、恋愛経験などまったくなかった母は堕ちてしまいました。
「・・・・・自分は結婚していたのにどうして母に近づいたんですか?」
「出会ってしまったとしかいえない。自分でも止められなかった。ただ、あの人といると、心が救われていた・・・」
何言ってんだろう。この人。
なんか自分に酔ってない?気持ち悪い。何自分を正当化しているの?
私は父を急激に困らせたい感情に捕らわれました。
「母は、私がお腹にできる前に、一人、堕ろしてますよね・・・・叔母から聞いたんですけど・・・どうして産ませなかったんですか?」
冷静に、淡々と話す私。
父は、しばらく料理に手をつけるのをやめて、言葉を選んでいるような顔をしました。
「お母さんは、お父さんが初めての男だった」
「答えになっていません」
「だから、所帯を持っているお父さんの子を産ませるわけにはいかなかった・・・」
「矛盾してます。子どもができるような事をしたんですよね?」
「・・・こんな話をしても、フレアはまだ子どもだからわからないだろう」
「私は知る権利があると思ってます。私は産まれてよかったのか、それを知る権利があると思ってる」
私は淡々と語りながらも涙が流れていました。
でも、取り乱してはいけない。ここではぐらかされるわけにはいかないと、必死で慟哭をこらえました。
「わかった。今度いつ会えるかわからないからね・・・フレアが聞きたいことは全部話す」
そしてまた、父は語り始めました。。。
意外な再会~父~4へつづく
父なりに私との再会を大事にしたいのかな・・・と思いました。
私はすぐ、母の事を切り出しました。
楽しい顔で学校生活を聞いてきた父を裏切るように。
「母とはどうやって知り合ったんですか?」
感情的になるつもりもなく、淡々と・・・・
私は私の生い立ちをその頃から他人事のように見ている部分がありました。
受け入れてない訳ではないんですが。。。
未だにどこか他人事にみています。
そして父は、母との出会いから、話を始めました。。
母は、当時日本舞踊を習っていました。
ちょっとした発表会があり、父は同僚の奥さんが同じ教室に通っていたらしく、
その発表会に誘われたそうです。
その同僚の奥さんと母が仲良かったらしく、父に紹介されたのが出会いでした。
父は母に一目ぼれしたそうです。
発表会の後から、父もその日本舞踊の教室に入り、父の猛アタックに、恋愛経験などまったくなかった母は堕ちてしまいました。
「・・・・・自分は結婚していたのにどうして母に近づいたんですか?」
「出会ってしまったとしかいえない。自分でも止められなかった。ただ、あの人といると、心が救われていた・・・」
何言ってんだろう。この人。
なんか自分に酔ってない?気持ち悪い。何自分を正当化しているの?
私は父を急激に困らせたい感情に捕らわれました。
「母は、私がお腹にできる前に、一人、堕ろしてますよね・・・・叔母から聞いたんですけど・・・どうして産ませなかったんですか?」
冷静に、淡々と話す私。
父は、しばらく料理に手をつけるのをやめて、言葉を選んでいるような顔をしました。
「お母さんは、お父さんが初めての男だった」
「答えになっていません」
「だから、所帯を持っているお父さんの子を産ませるわけにはいかなかった・・・」
「矛盾してます。子どもができるような事をしたんですよね?」
「・・・こんな話をしても、フレアはまだ子どもだからわからないだろう」
「私は知る権利があると思ってます。私は産まれてよかったのか、それを知る権利があると思ってる」
私は淡々と語りながらも涙が流れていました。
でも、取り乱してはいけない。ここではぐらかされるわけにはいかないと、必死で慟哭をこらえました。
「わかった。今度いつ会えるかわからないからね・・・フレアが聞きたいことは全部話す」
そしてまた、父は語り始めました。。。
意外な再会~父~4へつづく