そして翌日、書類に署名・捺印をもらうためだけに、待ち合わせ場所へ行きました。


何を話そう・・・・とか、どんな感じなのかな・・・とか、一切思いません。


昨日、父の奥さんに言われた、野良猫に産ませた子・・・・・


今の父にとって、私は困る存在に間違いない・・・


さっと用件だけ済ませて「元気でな!」と、帰っていくだろうな。。


不安と期待と悲しみがぐるぐると頭の中を駆け巡っていました。



そして、背後から声が・・・


「フレア・・・・か?」



父でした。


背が高くて、小麦色の肌。決して「まじめなお父さん」ではないことは確かな風貌。。。


ごめんな。。。ほんとはお父さんが学費を払わなければならないのに。。」


「いえ、いいんです。とにかく書類に署名と捺印をお願いします」


あまり会話をしたくなかったので、書類とペンを差し出しました。


「この後、飯でも食べにいこうか?」

父は、無理に作ったような笑顔で一生懸命「お父さん」を演じていました。


すぐに立ち去りたかったのですが、私にはどうしても聞かなければならないことがありました。





母との事・・・




祖母や双子の叔母には知りえない、女としての母

私には聞く権利があるんだ。。。。。




「はい。私も色々聞きたいことありますから。」




父は一瞬戸惑った表情をしましたが、

「わかってる。お母さんのことだろ?とりあえず出発しよう」


私を助手席に乗せ、父がわざわざ予約を入れていたレストランへ向かいました。。




意外な再会~父~その3へつづく




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