何回目かのコールの後、

「もしもし・・」

女の人でした。
父は前妻とよりが戻っていたので「奥さんだ!」とすぐわかりました。
私が「奥さん」と思うのはおかしいんですけど汗



「あ、あの、私は・・・その。。。えっと。。父は。。。」



緊張と恐怖で支離滅裂な私に奥さんは

「フレアさん?そうでしょ?はじめまして♪」

意外と明るい。。。なんか素敵そうな奥さんかも。。。と、ほっとしました。


「電話かわるからちょっとまってね♪(受話器から少し口を離して)ちょっとー!すごい人から電話よー!アンタが昔野良猫に産ませた子ー!!


!!!!!!!


しょうがない、と思いました。。。


もうこの時は、父と母がどういう恋愛をしたか、私はどういう存在の人間かってことは
わかっていましたから。。



受け止めなきゃ。。受け止めなきゃ。。。受け止めなきゃ。。ウケトメナキャ。。。




父「もしもし!?フレアか!?どうした!?」


初めて聴く父の声に涙がとめどなく流れていました。。。。

うれしさではない。。。ちがう涙。。。。


どうした!?じゃなくて「どうして電話番号がわかった!?」でしょう?



これが、父との再会です。



私にとっては初めての父との会話。。。



「・・・・・あの、私、今年から高校生で、私立の高校に行くことになってて、奨学金の申請にどうしても父親の署名と捺印がいるんです。。」


私は淡々と、文章を読むように伝えました。



父「・・・・ごめんな・・ごめんな・・・なんもしてやれなくてほんとにごめんな・・わかった。お父さんはどうすればいい?



お父さんは・・・って。

なにそれ。


「急ぐので、直接会って書いてほしいです」


父「わかった。じゃあ、フレアの行く高校の正門で明日待ち合わせしよう!」


「絶対に明日、お願いします。失礼します。」



精一杯でした。



野良猫に産ませた子。



その一言がこの日はすべてでした。



ペタしてね




意外な再会~父~その2へつづく